新型コロナウイルスの影響により中食のニーズが高まった
ひそかに社会問題となりつつある「ドライブスルー渋滞」をご存じだろうか。
その背景には新型コロナウイルスの影響がある。
ワクチン接種は進んでいるが、まだまだ新型コロナウイルスと共存する世界であることには変わりない。都市部では不要不急の外出を控えるように喧伝され、また飲食店は夜20時には閉店するようになっている。アルコール類の提供も控えることが求められていたりもする。
また労働環境も変わっている。テレワークが可能な職種では自宅で仕事を進めることが当たり前になり、企業もオフィスを縮小するなどスリム化が進んでいる。
そんな状況において「中食(なかしょく)」のニーズが高まっている。
中食というのは、外食と内食(自炊)の中間的な食事を示す俗語。お弁当やテイクアウトを買ってきたり、デリバリーサービスなどを利用したりすることで、飲食店などが提供する食事を家で食べるスタイルの食事のとり方を指している。
在宅とはいえテレワークで仕事が忙しいと自分の食事を作る余裕もなくなり、どうしても中食に頼るというケースも増えているだろう。
そんななかで、ファーストフードなどのドライブスルーを利用する人が増えているという。そのためドライブスルーが混みあってしまい、車列が車道まで伸びてしまうことも珍しくない。
そしてドライブスルー対応のファーストフード店が街道沿いにあったりするとドライブスルー待ちのクルマによって車線がふさがれ渋滞が発生してしまう。これが、いわゆる「ドライブスルー渋滞」だ。