デカくてイカつい! ファンが「ザワつく」新型カングーの変身っぷりと「エクスプレス」という隠し球 (2/2ページ)

兄弟車との複合型として日本に上陸する可能性も!

 でもあきらめるのはまだ早い。新型カングーには双子の兄弟に相当する、エクスプレスという車種がほぼ同時に登場しているからだ。こちらのサイズは全長4394mm、全幅1775mm、全高1842mmと、幅については現行型やベルランゴ/リフターよりむしろ狭い。

 おまけに新型カングーでは1枚モノの跳ね上げ式になるリヤゲートが、エクスプレスでは現行日本仕様と同じ観音開きになるというのもポイントが高い。

 ルノーではカングーはヨーロッパ向け、エクスプレスはそれ以外の国向けとしているが、主要市場は新興国であり、ガソリンエンジンは現行初期型に積まれていた1.6リッター自然吸気だけで、MTの組み合わせしかない。

 ただ我が国はカングーのメインマーケットのひとつで、日産や三菱とアライアンスを組んでいる関係もあり、日本の道路事情を知っているエンジニアが多いという優位点があるのも事実。

 そのため現行型の主力である1.2リッター4気筒ターボと6速デュアルクラッチ・トランスミッションの組み合わせは日本のために開発され、世界で最初にデリバリーされたほどだ。

 この状況が生かされれば、エクスプレスのボディに新型カングーのパワートレインを組み合わせ、カングーとして上陸させるのは不可能ではないはずで、そうなれば現行型に負けない支持を集めるだろう。


森口将之 MORIGUCHI MASAYUKI

グッドデザイン賞審査委員

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2023ルノー・トゥインゴ/2002ルノー・アヴァンタイム
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ネコ、モーターサイクル、ブリコラージュ、まちあるき
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