ラリーアートのブランド力でスポーツイメージの強化を図る
そんな風に実質的に消えてしまったラリーアートが復活を宣言した。おそらく、その背景にはスポーツイメージによってブランディングするという方向性があるだろう。ラリーアートというブランドを上手く活用することで、付加価値をプラスすることが期待できる。
また、注目すべきは日産がスポーツカーによってブランド価値を高めるという方向性を発表していることだ。ご存じのように三菱自動車は日産の傘下にある。そしてルノー日産三菱アライアンスではプラットフォームなどの共有化を進める方針を発表している。
日産がフェアレディZをフルモデルチェンジするなどスポーツカーをブランディングの軸にするということは、そのリソースをルノーや三菱が利用するといった可能性もあるということだ。そのとき、ルノーにはルノースポールがあり、日産にはNISMOがあって三菱に同様のブランドがないのではバランスに欠ける。
つまり、ラリーアートの復活には、三菱自動車単独でのブランド展開だけでなく、アライアンスでのリソースの活用という可能性も想像させるのである。このリソースの活用で期待したいのはなんといってもランエボの復活だが……。