三菱自動車のモータースポーツ活動担当
三菱自動車が2020年度の決算報告において、2009年度で主たる活動を停止していた「RALLIART(ラリーアート)」ブランドの復活を宣言した。復活といっても11年ぶりだ。「ラリーアート」という名前を知らない世代も増えているかもしれない。
とはいえ熱心な三菱ファンにはWRCを頂点とするラリー系モータースポーツの運営やサポートで知られているだろう。また、古いファンの中には1985年に開催された日本初のグループAレース「インターテック」において日本代表として奮闘したスタリオンのフロントバンパーに貼られたRALLIARTのロゴが印象深いという人もいるのではないだろうか。
そもそもラリーアートは、三菱のモータースポーツ活動を支える組織として1984年4月に設立された。プライベーターへの部品供給といったモータースポーツに関するユーザー支援もその役割であった。
また2000年代になってからはワークスチューニングのブランドとしても知られるようになっていった。スポーツマフラーやサスペンションなどで愛車をチューニングしたという人も少なくないだろう。
さらに、コルト・ラリーアート、ギャランフォルティス・ラリーアートのように、スポーティグレードにつけられるサブブランドといったキャラクターも与えられていた。
簡単にいえば、日産におけるNISMOのような位置づけのブランドだったといえる。