ハイブリッドでもガチ対決は続いた!
全面対決はこれだけでなく、2009年に久々に復活した2代目インサイトがまず口火を切った。明らかにプリウスを意識した価格設定とするなど、つまり上で紹介したのとは逆のパターンで仕掛けた。デザインがプリウスにかなり似ていたのが、トヨタのシャクに触ったのかはわからないが、同年に登場した3代目プリウスでは、まず性能的に2モーターとして一気に反撃(インサイトは1モーター)。
さらに広告やパンフレットなどで、プリウスのシステムを「ストロングハイブリッド」と表記しつつ、ハイブリッド効果が薄い「マイルドハイブリッド」というものがあるというのを強力アピール。「マイルドハイブリッド」を採用しているクルマがどこのメーカーのなにかは書いていないのだが、それがなにかは誰もが気づいていた。
ユーザーが最終的にはジャッジ、つまり購入した台数で勝負は決まるので、不公平や不正はないのだが、どこもトヨタの底力を見せつける結果になっているのはさすがといったところ。当事者は大変だろうが、真っ向勝負となると、市場自体も盛り上がるだけに、ぜひまたガチンコのライバル対決を見てみたいものだ。