いま「流行ってるっぽい」キャンピングカー! アウトドア「ガチ勢」じゃなくても楽しめる理由をオーナーが語る (1/2ページ)

レジャー用途としての認知や楽しみ方の広がりによって注目を浴びた

 今、「キャンピングカーが流行っているっぽい」です。いや、「っぽい」ではなく実際にキャンピングカーに対する注目度がアップしています。それも全世界的に! です。欧米では、その販売が前年同期比で4割から5割のアップ。ドイツでは、新規登録が年間新記録を達成したとのこと。

 これは日本でも同じような傾向がみられ、日本RV協会では大手ビルダーや販売店の業績がアップしたデータを公開しています。なぜ好調なのか? 色々な説がありますが、大きくは以下のようなことが言われています。

・キャンピングカーがレジャーの用途として認知されてきている。

・アウトドアブームでオートキャンプがメディアに取り上げられる機会が増え、キャンピングカーも注目度アップ。

・近年、キャンピングカーで滞在できる施設が増え、車中泊も一般に浸透。

・コロナ禍で、海外旅行ができず、国内レジャーでは公共交通機関よりも、キャンピングカーで家族など「いつものメンバー」で移動する「走るソーシャルディスタンス」が評価されている。

・キャンピングカーがレジャーだけでなく、災害等の有事の際にも役立つことが認知されてきている。

 では、実際にはどうなのでしょうか? 具体的な実例でご紹介しましょう。

1)キャンピングカーがレジャーの用途として認知されてきている

 日本RV協会のアンケート結果によると、「キャンピングカーはどのような利用方法がイメージされているか?」という問いには、観光地や温泉などをめぐる「旅」用途をイメージする方が44.6%と一番多く、キャンプなどのアウトドアを楽しむ、という用途は30%と二番目となっています。今はアウトドアブームですが、キャンピングカーのレジャーは、観光地を目的地にする「旅」での使い方が多く、キャンピングカーというよりも、実際は「旅車」なのかもしれません。旅車の何が良いのか?

 その一番の理由は「自由気まま」ということです。まず、予約が不要です。ホテルとかを予約すると、それだけで、その旅行の日程が固定されます。その日が雨で、その翌朝が晴天だと予報で分かっていても、移動しなければなりません。が、キャンピングカーだったら、容易に、もう一日延長することができます。

 また食を売りにしている宿のお食事も魅力ですが、それとは別に、そのエリアの人気店の食事を選ぶこともできます。なかには、基本的には車中泊で、そこで節約した分で、たまに、お宿でフルコースといったハイブリッドくるま旅を楽しんでいる人もいます。つまり、これらが「自由きままな」旅になるのです。

2)オートキャンプの流行によりキャンピングカーも注目度アップ

 テントではないのにアウトドア感があるというのも魅力です。キャンピングカーは走る家です。が、行った先々では窓から見える風景が、当然ですが、異なります。なかには、キャンピングカーの窓に額縁をつけて「リアル風景画」として楽しんでいる方もいます。

 特に雨の多い日本では、雨が降ると、テントの設営と撤収は、本当に地獄絵のような状況になるときがありますが、その点、キャンピングカーは静かに現地にやってきて、暖かい車内から、静かな雨の風景を眺めるなんてこともできます。こんなライフスタイルが各メディアで取り上げられ、今まで「キャンピングカーなんて縁のない、別世界のもの」と思われていた? のが、より身近になってきたと言えます。


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