クルマの価値はオーナーの死亡時点の取引価格で評価
そして、クルマを相続したときにも、相続税がかかるので要注意! 相続税は遺産全体の価額をもとに計算されるので、相続したクルマの価値を評価して遺産の価額に加えなければならない。
ではそのクルマの価値はどう評価するのか? 相続するクルマの価値は、オーナーの死亡日の時点の取引価格で評価することになっている。
現行車なら、クルマの購入代金から減価償却費を引いた残額を評価額とする方法が一般的だが、トヨタ2000GTや中古車価格が高騰し続けているスカイラインGT-R(R34など)、空冷ポルシェなどのビンテージカーやクラシックカーだと話は別。
中古車業者に査定してもらうか、インターネットで相場を調べて申告しないと、のちのち申告漏れが指摘され、重い追徴課税や加算税を課せられることになるので、ここはしっかりやっておくこと。
ちなみに、クルマの価値とその他の財産を合わせた遺産総額が相続税の基礎控除額以下であれば、相続税は課税されないことになっている(基礎控除額は、相続人の人数で変わる)。
また、クルマの価値が100万円以下の場合は、名義変更の際、遺産分割協議書のかわりに簡単な書式の遺産分割協議成立申立書を提出することも可能。
車体の名義変更と一緒に、自動車保険の名義変更も忘れずに。