トレンドが一周まわって新しい! そんなSNS映えグルマ
3)ダイハツ・ミゼットII
3台目は、昭和生まれ世代にはレトロな感覚だったダイハツ・ミゼットII。これは平成・令和生まれにとってはもう、まさに「えっ、これクルマなの? 公道走れんの?」って奇抜にしか映らない希少な存在でしょう。
現在、1996年〜2001年式の中古車が10万円台から並んでいます。丸く飛び出したヘッドライトは昆虫のようにも小動物のようにも見えて可愛いし、張り出したフェンダーとタイヤがやけにたくましくて、そのアンバランスさが母性本能をくすぐりそう。軽トラックのように荷台がオープンなタイプと、屋根のついたカーゴタイプがあり、なんと運転席しかない1人乗りというのも、パーソナルカーが注目されるようになってきた現代では、一周回ってちょっといいかも? という雰囲気さえありますね。
若い世代が乗ったら、ミゼットIIをどんな風に使うのか、見てみたい人は多いと思います。
4)スズキ・ラパン(2代目)
4台目は、可愛い雑貨やレトロな雑貨が好きな女性にぜひ乗ってほしい、スズキ・ラパン。ツートーンのボディカラーやレトロポップなインテリアなどで、そのまま見ただけでも可愛いのですが、フランス語で「ウサギ」を意味する名前のとおり、内外装にデザイナーが遊び心いっぱいに散りばめた、ウサギマークを探すのがまた楽しいのです。
長いこと乗らないとわからないような場所に、隠れウサギも仕込んであるらしいので、「ここにも見つけた!」なんてSNSに投稿するとしばらく楽しめそうですね。ラパンは初代から3代目までありますが、とくに個性が強くてウサギがたくさん潜んでいる2代目モデルがオススメ。2008年式〜20015年式くらいまでに当たりますが、現在の中古車価格は20万円前後からとなっています。
5)シトロエンC3プルリエル
5台目は、輸入モデルからシトロエン・C3プルリエルです。
昔から、見る人を驚かせるような斬新で独創的なデザインのクルマを多く世に送り出してきた、フランスの自動車メーカーであるシトロエン。若い世代にも認知度が高い「2CV」は、シルクハットをかぶった紳士でも運転できるように、という思想であの特徴的なデザインになったと言われており、その発想も含めて「映える」クルマが多いのです。
このC3プルリエルは、「1台で5つのボディ形態が楽しめるクルマ」という謳い文句でした。その5つとは、「完全にクローズド状態にしたサルーン」、「ソフトトップを開けたパノラミックサルーン」「左右のルーフアーチだけを残したカブリオレ」「左右のアーチを取り外したスパイダー」、そして「後席を倒して荷台にするスパイダーピックアップ」というもの。なんだかカメレオンみたいに変幻自在なクルマで、季節やドライブシーンに合わせて、いろんな映え写真が撮れることでしょう。
ちなみに左右のアーチというのはアルミ製で、1つ12kgくらいあるので付け外しの操作はちょっと重労働ですが、そんな苦労も楽しめそうですね。現在、2006年〜2008年式の中古車が60万円〜100万円くらいで探せます。
ということで、100万円以下で買えて「映える」クルマたちをご紹介しました。輸入車では、映え写真の常連であるMINIやフィアット500も、100万円以下で買える中古車は豊富にありますが、ほかの人と被らないことを考えると、この5台はなかなかツウな選択だと思います。SNS世代ならではの感性で、こうしたクルマたちにもう一度、スポットライトを当ててあげてほしいですね。