大型ウイングはクルマ好きの憧れだった!
3)トヨタ・スープラ(A80)
国産車では、80スープラがF40風の大型ウイングをつけて登場。
サーキット向けのクルマではなかったが、最高速はGT-Rよりも速く、チューニング界でも最高速アタックで好記録を出せたのは、空力的に最高速向きで、リヤウイングも高速スタビリティに大きく貢献していた。
4)ホンダ・シビックタイプR
ニュルブルクリンクでFF量産車 世界最速 という称号に執念を燃やしているシビックタイプR。
FFできっちりとトラクションをかけるとなると、必然的にリヤタイヤのグリップ・スタビリティが犠牲になるので、それを補うために、最近では珍しい巨大なウイングを標準装備。WTCCなどのノウハウも取り入れられ、ルーフ後端にはボルテックス・ジェネレータなどもついているが、根本的になぜFFというパッケージにこだわる必要があるのかが見えてこない……。
5)三菱ランサーエボリューション&スバル・インプレッサ
90年代のWRCで、しのぎを削ったランエボとインプ。ラリーの世界でも高速化が加速し、空力が大きく影響するようになってきて、この二台にも大きなウイングが与えられるようになった。
ランエボでいえばIII以降、どんどん存在感のあるウイングになっていき、VIからは二段ウイングになっている。
インプレッサでは22B-STiバージョンが印象的。ブリスターフェンダーがついて3ナンバーになったワイドボディー、そして大きなウイングに憧れた人は多かったはず。
300台限定のS201の2段式大型ウイングもガンダムチックで、インパクト大。
6)その他
レーシングカーそのものといえるようなマクラーレン・セナ(最大800kgのダウンフォースを生み出す)や、120km/h以上からのハードなブレーキング時にはエアブレーキとしても働き、ほぼルーフの高さまでリフトしてくる可変ウイングのフォードGTなども、パンチ力がある。
ランボルギーニカウンタックのV型ウイングも忘れられないし、R32GT-RがグループAレースでターゲットとしていた、フォード・シエラRSコスワースのウイングもかなり特殊なデザインとして記憶に残っている。