国産車のほとんどのクルマに装着されることになるだろう
ところが、これまで頑なにワンタッチウインカーの装備を拒み続けてきたトヨタ車も、たとえば新型ヤリスに装備している。世界のトヨタも、ついに流れに乗っかることにしたのか!? そうでもなかった。繰り返すが、世界のクルマのワンタッチウインカーは3回の点灯が基本。
しかしだ、ヤリスのワンタッチウインカーは、なんとプラス2回の5回も点灯するのであった(3秒強)。これなら、ほとんどの場合(ゆっくりと車線変更しても)、進路変更開始前から完了までの間、見事にウインカーが点滅していたりするのである。さすがトヨタ、道路交通法への対応がマジメではないか。
ちなみに、これまでのトヨタ車のワンタッチウインカー非装着車用に、アフターパーツでワンタッチウインカーキットが出まわっていたのだが、今度はヤリスの5回のワンタッチウインカーの点滅を、一般的な3回にするキットが登場しているのだから、面白い。5回だと長すぎて気持ち悪い……ということだろうか。
いずれにしても、トヨタがワンタッチウインカーを、重い腰をあげて採用し始めたことで(ライズやルーミー、パッソなどダイハツのOEM車には以前から付いていた)、これからは国産車のほとんどのクルマにワンタッチウインカーが装着されることになるはずで、トヨタお墨付きの機能!? として、3回か5回かはともかく、その便利さが多くのドライバーに周知されていくに違いない。
別に、ワンタッチウインカーがなくても走行、進路変更に支障はないものの、あるのが世界の潮流。少なくとも、ウインカーを戻し忘れて、後続車に迷惑をかけることはなくなるということだ。実際、使ってみると、前を走るクルマが突然、停車した時など、ウインカーを完全に倒すより、コンマ何秒か早くウインカーを点滅させられ(操作による)、後続車にいち早く車線変更の意思を知らせることができることを含めて、本当に便利ですよ!!