初のビッグマイナーチェンジで価格は346万円〜
ジープのコンパクトSUVとして高い人気を誇るジープ コンパスがマイナーチェンジを受けた。ジープの名に恥じない走破性はそのままに内外装が刷新されて、これまで以上に魅力的なモデルに生まれ変わっている。
エクステリアはフロントとリヤの意匠を変更。ジープの象徴であるセブンスロットグリルの下に車幅いっぱいに広がる開口部が設けられ、スポーティさを増している。また、デイタイムランニングライトが内蔵されたLEDヘッドライトが標準装備となり、精悍な佇まいを演出する。
今回のマイナーチェンジで最大のトピックスとなるのがインテリアのデザイン変更だ。乗員に解放感や上質な居心地を感じさせるように横方向にシームレスなデザインを採用し、インパネ、センターディスプレイ、センターコンソール、ドアパネルなども一新されている。
センターディスプレイには第5世代のUconnect 5を搭載した10.1インチ(スポーツでは8.4インチ)の大型タッチスクリーンを採用し、優れた視認性と直感的な操作性を実現している。Uconnect 5はApple CarPlayならびにAndroid Autoと連携し、アプリを使用することでナビやラジオを利用することができる。
また、メータークラスターにはフルカラーの10.25インチマルチビューディスプレイ(スポーツは7インチ)を採用し、ドライブするのに必要な様々な情報を表示してくれる。センターコンソールの収納スペースもその容量が倍増しており、使い勝手が大幅に向上している。
内外装の刷新以外にも、安全・快適機能も最新システムへとアップデートが図られ、さらに新装備として全面衝突警報、歩行者・サイクリスト検知機能付き衝突被害軽減ブレーキ、ブラインドスポットモニター、ジープ初となるアクティブ・レーン・マネージメントシステムが全グレードに標準装備化された。
このように、さまざまな変更やアップグレード、装備追加がされながらも、各グレードでの従来モデルとの価格差は1〜10万円に抑えられているのもトピックだ。
FCAジャパン代表取締役社長兼CEOであるポンタス・ヘグストロムは、この意欲的な価格設定について以下のようにコメントしている。
「コンパスは、クルマ離れと言われる若い世代のアクティブファミリーに人気があり、購買者の平均年齢は42歳、同等のSUV購買層の平均年齢と比べると9歳も若いのです。この世代は、このコロナ禍で、安心安全に自然の中に遊びに行くことができる交通手段を最も必要としている世代です。ジープは仕事にも遊びにも同じくらい真剣な、アクティブな若い世代にも手が届く価格帯を実現しました。これにより、さらに若い方がジープファミリーに入ってきてくださることを願っています」
マイナーチェンジしたジープ コンパスの各グレードと価格は以下の通り。
●スポーツ(駆動方式:FF):346万円
●ロンジチュード(駆動方式:FF):385万円
●リミテッド(駆動方式:4WD):435万円