欧州でも一部のアメ車ファンが好む特殊なクルマのイメージだ
では、欧州での「アメ車」の実情はどうなっているのか?
結論から言えば、日本の現状にかなり近い。
欧州でアメ車は、一部のアメ車ファンが好む特殊なクルマというイメージがある。
なお、フォードについては、欧州での正規販売車種が「フィエスタ」「フォーカス」「エコスポーツ」などであり、あくまでも欧州フォードという欧州メーカーという位置付けだ。
「マスタング」や「F-150」などアメリカのフォードとは切り離して見ている欧州ユーザーがほとんどだと思う。
そうした中、欧州で見かけるアメ車といえば、ドイツ、フランス、イタリアなど欧州車のメイン市場よりも、ロシアなど経済新興国の富裕層がキャデラック「エスカレード」など高級SUVを好む傾向が見られる。
また、テスラについては、電力供給の社会インフラや、政府や地方自治体からの購入補助金や付加価値税の一部免除など、国や地域によって差はあるが、普及層がテスラを好む傾向は日本と同じだ。ただし、テスラをアメ車という感覚で見ている欧州のユーザーはほとんどいないと思う。
そのほか、欧州でアメ車を見かけるのは、米軍関係者がアメリカ本土から直接持ち込んだ個人所有車がある。