この記事をまとめると
■最近搭載が増えているクルマの最新装備の使い勝手について述べている
■実際使うとネガな要素が見える装備5つについて指摘
■装備自体のネガだけではなく進化による車両価格の高騰もネック
便利そうに思える新機能が、逆に大きな負担になることも……
近い将来、クルマはすべて電動化される時代だ。そしてクルマの進化もここのところ、急速に歩を進めている。先進運転支援システムはもちろん、ハンズオフ&アイズオフを実現した自動運転レベル3、コネクティッド機能満載のクルマもどんどん登場している。しかし、クルマの機能や装備の進化によって、逆に不便に感じることもあったりする。
1)次世代ナビ
その最たるものが、次世代ナビだ。コネクティッド機能はもちろん、さまざまな機能がまるでタブレットやパソコンのように充実。しかし、多くの所有ユーザーがそのすべての機能を使いこなせるか、疑問である。という以前に、新車購入時にセールススタッフから説明を受けたとしても、100%理解することは不可能。分厚いトリセツと格闘しなければならない事態も発生する。結果、宝の持ち腐れになったりして……。
ナビの操作面では、画面にタッチするのが、直感的にわかりやすい。が、なかにはリモートタッチという、手元で操作する必要がある車種もあり、ブラインドタッチに慣れるまで時間がかかることもある。多機能になればなるほど、やっかいと思う人も少なくないはずだ。
スマホとの連携で、新型ヴェゼルのようにも電子キーやエアコンの遠隔操作なども最新のクルマでは可能になっているが、スマホは通話とネットを利用するぐらい……という人にとっては(とくに高齢者)、覚えることが多く、これまでの操作とは違う操作が必要になり、便利さと面倒、手間の間で悩まされることにもなりそうだ。
ランニングコスト的にも、クルマの進化はそれなりの代償を求めてくる。車載ナビの場合、その便利さは文句なしなのだが、地図更新に、輸入車では数万円かかることもあり、とくに3D高精度地図データの更新には、これまでのナビ更新どころじゃない費用が、無料更新期間を過ぎるとかかってくる。
コネクティッド機能、車内WI-FIの便利さもさることながら、スマホとは別に、通信料金をダブルで支払うことになるのだから、便利さと出費の狭間で悩めるかも知れない。
2)ウェルカムオープンスライドドア
スライドドアを備えた実用車の便利機能として、荷物で両手がふさがっている、あるいは両手に犬を引いている……なんていうシーンで便利そうな、ウェルカムオープンスライドドアといった機能もあるのだが、降車時に左右どちらかのドアを選び、予約する必要があり、実際にやってみても、慣れるまでは面倒に感じることもあったりする(撮影でやってみたのだが、手順を理解するまで時間がかかった)。