絶対王者ドイツ車が苦戦! いま日本市場でフランス車が好調なワケ (2/2ページ)

フランス車らしい独特のデザインのクルマが続々上陸!

 モデルを見てみると、プジョーでは、刷新されさらにスポーティ性を増した「208」と都会派クロスオーバーの「2008」、そして「リフター」。

 ルノーは根強い人気の「カングー」や、日本車で最近目立たなくなったカテゴリーであるハイパフォーマンス系ハッチバックの「メガ―ヌ ルノースポール」。

 そして、シトロエンでは独特のエクステリア・インテリアデザインが多くの人を魅了する「ベルランゴ」という、どのブランドもフランス車らしさを主張するモデルが続々日本上陸を果たしている。

 コロナ禍というだけではなく、いわゆる「100年に一度の自動車産業変革期」といわれる昨今で、日本のユーザーそれぞれが自分らしいライフスタイルを見直そうとしているのだと思う。

 そうしたなかで、いわゆるCASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング&新サービス、電動化)という一連のクルマの進化という評価軸ではない、もっとファッショナブルに、もっと日々の暮らしに彩りを持ちたいといった、素直な気持ちがこれまで日本人との関わり合いが比較的少なかったフランス車に向いているのではないだろうか。

 もしそうだとすると、直近でのフランス車販売好調は一過性のものではなく、サスティナブル(持続的な)トレンドとして日本市場に根付くのかもしれない。


桃田健史 MOMOTA KENJI

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トヨタ・ハイエースキャンパーアルトピア―ノ等
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動物たちとのふれあい
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