走る楽しさを際立たせたモデューロXにも注目
モデューロXは、ホンダ車を知り尽くす熟練のエンジニアが、ベース車両のもつ走行性能を引き出して磨き上げたコンプリートカーブランド。走りのみならず、居住性やデザインにも手を加え、魅力を高めている。
ミニバンでありながら、サスペンション設定と空力特性をチューニングしたことで、車体前後のリフトバランスを高めて4輪の接地性を向上。専用17インチアルミホイールも装着し、運動性能をアップさせた。
専用のエクステリアデザインのほか、インテリアもモデューロX専用となるブラックコンビシートや本革巻きステアリングなど、ベースグレードとは異なる世界観を演出する。
パワートレインはハイブリッドとガソリンエンジン車の両方が設定されているが、ベースグレードに対して変更はなし。サスペンションや空力特性の見直しで、ミニバンらしからぬ走りを披露する。高速道路での安定性はもちろん、ワインディングでのスッとインを向く軽快なハンドリングなど、もちろんスポーツカーには敵わないが気持ちいい走りを楽しめる。結婚し、子供が生まれたことでスポーツカーを手放したパパにオススメの1台だ。
今秋に新型登場の噂も?
発売から6年が経ち、そろそろ新型モデルが気になるころ。2021年4月の新車販売台数では、ステップワゴンは16位で3611台。ライバルはというと、トヨタ・ヴォクシーが5593台で8位、兄弟車のトヨタ・ノアが3701台で14位。日産セレナは3342台で18位となっている。ちなみに2020年度の販売台数では、ステップワゴンが3万6091台に対し、トヨタ・ヴォクシーが7万1903台、トヨタ・ノアが4万6755台、日産セレナが6万5302台となっており、ライバルに対して差をつけられている。
価格においても、ステップワゴンは271万4800円〜364万1000円、ノア&ヴォクシーが250万9920円〜328万6440円、セレナは257万6200円〜380万9300円(すべてFF)で、エントリーグレードではライバルに対して約20万円も高いため、少しでも安く乗りたいユーザーはノア&ヴォクシーやセレナを選択する可能性は大いにあるだろう。
一部ウワサでは、2021年秋には発売されるのでは? という声もあるが現状定かではない。注目の装備だったわくわくゲートは、一部改良によって非搭載モデルが用意されることもあり、次期型では採用されない可能性もあるだろう。
2040年には全車EV&FCV化を宣言しているが、まだ次期型ステップワゴンではガソリンエンジン車も用意されるだろう。しかし、メインとなるグレードはハイブリッドとなるはず。現在は2.0Lガソリンエンジン+モーターだが、新型ヴェゼルに搭載されている、1.5Lガソリンエンジン+モーターになるのではないだろうか。
次期型がどのような技術を投入するか期待!
各世代で画期的な技術を採用してきたステップワゴン。ライバルにはない魅力があり、多くのファンに支持されてきた。ファミリー層に人気のMクラスミニバンだけに、これからも運動性能と実用性を兼ね備えたモデルとして、進化を続けてほしい!