【試乗】300馬力&ACC標準化で快適! 新型ルノー・メガーヌR.S.は公道でも扱いやすさバツグンだった (1/2ページ)

エンジンパワーが向上し走る楽しさがさらにアップ

 ルノー・メガーヌR.S.といえば、いつもその速さが注目され、サーキットでのアタックが多くリポートされている。今回は、パワーアップされ、より速さを増したメガーヌR.S.を、いつものサーキットではなく一般道での扱いやすさや実用性を中心にリポートしていきたい。

 試乗モデルはオレンジカラーが映えるメガーヌR.S.だ。エンジンは1.8リッター直4直噴ターボで、7速EDC(エフィシェントデュアルクラッチトランスミッション)を介し前輪を駆動するFFスポーツモデルだ。

 このパッケージングは従来モデルから継承されているものだが、今回はエンジンの最高出力スペックが279馬力から300馬力へと大幅にパワーアップされた。最大トルクも390N・mから420N・m(マニュアルトランスミッション仕様は400N・m)となり、サーキットでの速さは確実に増しているといえる。こんなハイパワーFFスポーツを一般道で走らせたら扱いやすさはどうなのか。市街地から高速道路、ワインディング路と3パターンのルートを設定し走ってみた。

 コクピットの雰囲気は従来どおりで、スポーティというよりレーシーな雰囲気に溢れている。ブラック基調の内装色と、アルカンターラのバケットタイプシート、ナッパレザーも使用した手触りのいいステアリングが気分を高めてくれる。

 エンジンを始動すると、4気筒ながら丁寧に制御された精緻な回転フィールとサウンドで、スロットルのブリッピングにシャープに反応する。

 SAVE(セーブ)、SPORT(スポーツ)、RACE(レース)の3モードを基本に好みに応じてカスタマイズできるMy Sense(マイセンス)モードから選べるルノー・マルチセンスで「レース」を選択すると、スロットルレスポンスはさらにシャープになり、マフラーの音色もレーシングカーのような迫力あるサウンドに切り替わる。一般道ではレースモードのパフォーマンスは必要ないが、このサウンドを聞きたいがために選択することもあり、だ。レースモードにするとメーターの表示も切り変わり、またローンチコントロールも作動可能になるなど「R.S.」としての仕立てはきっちりと組み込まれている。


中谷明彦 NAKAYA AKIHIKO

レーシングドライバー/2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

中谷明彦
愛車
マツダCX-5 AWD
趣味
海外巡り
好きな有名人
クリント・イーストウッド、ニキ・ラウダ

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