レクサスのSUVラインナップ LX、NX……どのモデルがオススメ? 選び方を考えてみた (1/2ページ)
日本車きっての高級ブランド「レクサス」のSUVとは
世界的にブームとなっているSUV。もはやその流れは止められず、総合的な自動車メーカーはもちろんのこと、ランボルギーニ、アストンマーティン、ポルシェなどのスポーツカーやスーパーカーメーカーもラインアップを揃えるほどだ。当然、トヨタの高級車ブランドであるレクサスもSUVに力を入れている。それどころかこれまでのメインであったセダンに代わりSUVが主力となっているといっても過言ではない。
■レクサスの主力も最近はセダンからSUVへ
2021年5月現在、レクサスで現行販売されているモデルは以下のとおりだ。
セダン
レクサスLS
レクサスES
レクサスIS
クーペ
レクサスLC
レクサスRC(RC F含む)
ハッチバック
レクサスCT
SUV
レクサスLX
レクサスRX
レクサスNX
レクサスUX(UX300e含む)
このようにまず、車種ラインアップ自体でSUVがもっとも多いということになる。それではそれぞれのジャンルの合計販売台数をみてみたい。データは日本自動車販売協会連合会の4月の登録台数である。また、各ジャンルに含まれていてもGS等の販売終了モデルについては台数に含めていない。
セダン:1756台
クーペ:198台
ハッチバック:132台
SUV:2317台
となっている。趣味性の強いクーペ、さらには一車種のみのラインアップであり、かつモデルとして古いハッチバックのCTはさておき、依然としてセダンもシッカリと販売しているものの、レクサスも世界の時流に沿うように、SUVの販売がメインになりつつあることは明確だろう。
■まずはレクサスの誇るSUVラインアップをおさらい
前述のとおりレクサスでは現在4つのSUVモデルをラインアップしている。それぞれどんなクルマであるのか見ていこう。
◆レクサスLX
‐ 最高ランクのLX
レクサスLXは、レクサスのSUVモデルのなかでももっとも大きいサイズのSUVだ。LXのLはラグジュアリーの意味をもつ。世界的に有名な、悪路御用達のトヨタのクロカンSUVであるランドクルーザーのレクサス版である。海外では以前よりラインアップされていたが、日本に導入されたのはLXとして3代目のモデル。3代目の北米での登場は2007年となり、2度目のマイナーチェンジタイミングである2015年から日本で発売されることとなった。
日本に導入されているモデルはLX570の1車種のみ。ただし8人乗りの3列シートと5人乗りの2列シートが選択可能だ。特徴としてはランクル譲りのクロカンテイストで、ラグジュアリーなレクサスの雰囲気を纏ってはいるものの悪路に強い。駆動方式はフルタイム4WDで、最低地上高は225mmもある。
また、大排気量NAエンジンを搭載している点も今となっては貴重な存在といえる。
◆レクサスRX
‐ レクサスSUVの礎を築いたRX
レクサスRXはミドルクラスのクロスオーバーSUVだ。RXのRはラディアントの意味となる。日本市場ではLXに次いで2番目に大きいサイズとなる。海外でのみ販売されていたモデルを含めれば現行で4代目。初代と2代目は日本ではトヨタブランドのハリアーとして販売されていて、2009年に3代目が日本でもRXとして登場し、トヨタ・ハリアーは独立した別車種となった。
現在ラインアップされているのは、2種類のパワートレイン。
RX300は2リッター直4ターボエンジンを積んだモデルだ。2WD(FF)と4WDがあり、それぞれに標準グレード、走り系のF SPORT、ラグジュアリー系のversion Lが揃う。
RX450hは、3.5リッターV6エンジン+レクサスハイブリッドドライブと呼ばれるハイブリッドシステムを搭載。2WD(FF)と、リヤをモーターで駆動する4WD(E-Four)が揃う。また、標準グレード、F SPORT、version Lがそれぞれにラインアップされる点はRX300と同じ。
さらに、RX450hLというグレードも存在する。これはRX450hとホイールベースは同じだが、ボディを延長した3列シートのモデルだ。2列目席が独立したキャプテンシートの6人乗りと、ベンチタイプとなる7人乗りが用意される。
◆レクサスNX
‐ ミドルサイズでNX
レクサスのSUVラインアップで3番目のサイズとなるNX。NXのNはニンブルの意味をもつ。登場は2014年で、マイナーチェンジを挟んでいるものの代替わりすることなく販売されている。
グレード構成は、まずパワートレインに2種類を用意。NX300は2リッター直4ターボエンジンを搭載。駆動方式は2WD(FF)と4WDが選択できる。それぞれに標準グレード、I package、version L、F SPORTが用意され、F SPORTは走り系のグレードとなり、それ以外は装備の充実度が異なる。
NX300hは2.5リッター直4のNAエンジンにモーターを組み合わせたハイブリッド車。2WD(FF)とリヤをモーターで駆動する4WD(E-Four)をラインアップし、細かいグレード構成はNX300と同じ、標準グレード、I package、version L、F SPORTの4種類だ。
◆レクサスUX
‐ 少しお手頃なUX
レクサスのSUVラインアップで最小となるモデルがUXである。UXのUはアーバンの意味。登場は2018年でレクサスSUVのなかではもっとも新しい。一般的な立体駐車場に入る1540mmの全高が特徴。ラインアップは大きく以下の3種類となる。
UX200は2リッター直4のNAエンジンを搭載。駆動方式は2WD(FF)のみで、走り系のF SPORTと、装備の充実度が異なる、標準グレード、version C、version Lの4グレードを展開する。
UX250hはハイブリッド車。2リッター直4NAエンジンにモーターを組み合わせている。駆動方式は2WD(FF)に加えてリヤをモーターで駆動する4WDも選択可能。グレード構成はガソリン車のUX200と同じで、F SPORT、標準グレード、version C、version Lの4つ。
また、2020年にはレクサス初の電気自動車であるUX300eも発表された。こちらはFFのみとなり、装備違いで、version C、version Lの2グレードが容易される。