ぶつけても通知せずに修理! アウトバーンありきの高額整備内容! レーシングドライバー驚愕の輸入ディーラーのひどい対応【その1】 (2/2ページ)

整備中に擦って知らぬ間に板金修理も!

 次はボク自身の話。前出2名のように新車ではないが、ドイツ製B社の750iLを気に入り、程度のいい中古車を探して乗ることにした。格安の固体を見つけ入手し、試乗すると何箇所か不具合を感じたので、そこはB社の正規ディーラーに入庫して整備と修理をしてもらうことにしたのだ。

 入庫から2週間ほどして作業終了の連絡を受け引き取りに行った。サービスフロントで作業内容の説明を受け、請求書を受け取った。整備代の他に部品代として約5万円と書かれていた。部品内容に対し少し高いと感じたがB社の最上級モデルだから仕方ないかなとクレジッドカードを渡す。フロントマンがクレジットの打ち込み作業をしている時に請求内容を細かく見ていると違和感のある箇所があった。じつはワイパーブレードの交換とウォッシャー液が出ないのでウォッシャーノズルの交換などを依頼していたのだが、ウォッシャーパイプホースが詰まっていて交換と書かれており、その価格が1センチ辺り1500円と記されていた。

 交換箇所は20センチなので3万円である。近くにいたサービスマネージャーに「さすがに750ともなると部品も高いんですね。」と話すと、ちょっと明細見せてください、と。そして「すみません、これは間違えています。パイプホースは1メートル当たり1500円なので20センチで300円です」と。明細書作成者が1cmと1mをご記入していたのだ。飽きれてしまったが、誰にも間違いはある。自分もちゃんと細かく明細をチェックするよう心がけ、今後のお付き合いも考えて穏便に済ませようと思い、車両を受け取るためガレージに移動した。

 愛車を見ると綺麗に洗車されていて気持ちはいい。さすがB社のディーラーだ。だが待てよ、なんかリヤのドアモールだけがピカピカの新品のように見えるぞ。どうせならモール全て同じように磨いてほしかったな。すると担当者が「じつは右リヤドアを柱に擦ってしまい傷つけてしまったので板金修理し、モールは新品を手配して取り付けました」と。「整備工場の中が狭いため申し訳ありません」と謝るのだが、さすがに僕の堪忍袋も緒が切れた。板金修理する必要が生じたから2週間も時間がかかっていたのだ。それならまず傷つけた時点で連絡をし、謝罪して修理期間中の代車を用意すべきだろう。僕が気がつかなければ、何事もなかったように引き渡すつもりだったようだ。

 その場では車両の受け取りを拒否し、後日支店長を交えて謝罪の言葉とともに引き取ったが、その後二度とそのディーラーに足を運ぶことはなかった。

 いずれのパターンも信じ難い出来事だったが、ほぼ実話(正確な数字は当時の資料が残っていないので参考値)であり、輸入車ディーラー系では身近なところでもこうした話しが多くて泣けてくるのだ。

 To be continued.

※画像はすべてイメージ


中谷明彦 NAKAYA AKIHIKO

レーシングドライバー/2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

中谷明彦
愛車
マツダCX-5 AWD
趣味
海外巡り
好きな有名人
クリント・イーストウッド、ニキ・ラウダ

新着情報