サイズが小さくても室内空間が広々としたモデルも存在!
SUV人気が高まっているとはいえ、やっぱり広い室内や豊富なシートアレンジ、スライドドアによる乗降性の良さなど、ミニバンは子育て世代にとって魅力的なクルマに違いないですね。とくに、子供が小さなうちはママに負担がかかりやすいので、スポーツカー好きのご主人でも、「ママと我が子のために」という想いでミニバンへの乗り換えを検討している人も多いのではないでしょうか。
現在、日本では国産車・輸入車合わせて、約25モデルのミニバンが販売されています。両側スライドドア+3列シートという定番パッケージだけでなく、ヒンジドア+3列シート、スライドドア+2列シートというパッケージもありますが、いずれにしてもここでは、「スライドドア」もしくは「3列シート」のどちらかが備わるクルマをミニバンと定義したいと思います。
今回は日本で買えるすべてのミニバンのなかで、思いっきりママ目線で使いやすい、満足度の高い理想のミニバンを、4つのママタイプに合わせてピックアップしてみました。
1)ホンダ・フリード
まずは、「広い室内とスライドドアは欲しいけど、あまり大きいサイズのミニバンは運転したくない」という街乗りメインのママには、ホンダ・フリード。5ナンバーサイズの3列6〜7人乗りミニバンです。コンパクトサイズのミニバンはほかにもありますが、「コンパクトカーの延長」といった感覚のモデルが多いのに対して、フリードは小さくてもしっかり「ミニバン」として作られているところがポイント。
とくにマイナーチェンジでボディ剛性から走りまでがさらに磨かれ、7人フル乗車をしても、剛性感の高い自然な運転感覚が続くので、運転に不慣れな人でも安心して走れます。
また、3列目の席まで大人が乗っても快適な空間があり、6人乗り仕様では2列目がセパレートシートでセンターウォークスルーができるようになっていて、雨の日にいちいち車外におりなくても子供のお世話や荷物の出し入れができ、子育て中は本当に便利です。
そして狭い街中での取り回しの良さに関しても、2代目にフルモデルチェンジする際に、実際のユーザー宅へお邪魔して、あとどれくらいならボディを大きくしても大丈夫かを検証。デザインなど見た目よりも、「まず乗る人が安心して運転できること」を優先する、その心意気もオススメする大きな理由です。
2)日産セレナ
次に、「日常的によく3列目シートを使い、買い物からレジャーまでオールマイティに使いたい」というママには、日産セレナ。これまでのミニバンは、どうしても3列目シートがオマケ的な印象で、窮屈だったり装備が手薄だったり、乗り降りが一人ではできなかったり、といった不便さがあったのですが、セレナではそれを解消。3列目シートにもスライドドア開閉スイッチをつけたり、USBや折りたたみテーブルをつけることもできるので、2列目シートと同等の快適性が実現しています。
また、バックドアが上下2分割で個別に開閉できるのもポイント。普段の買い物でちょっとした荷物を出し入れする時や、後ろが壁になっている駐車場などで、スペースが取れない時などに、上半分だけを開けて荷物が積めるのはとても便利です。子供を抱っこしたまま、片手での操作も簡単。ミニバンのバックドアはけっこう重いので、それをいちいち開け閉めしなくていいのもママには嬉しいところです。
そして、ロングドライブを安全にサポートしてくれる「プロパイロット」は、全車速でアクセル・ブレーキ・ハンドル操作をアシスト。レジャーなどでの長時間の移動が格段にラクになります。