後付けタワーバーやブレースバーはいいことばかりじゃない
ただ一方で、これらの補強はいいことばかりでもない。
今のクルマは、コンピュータシミュレーション、FEM構造解析などを駆使して、あらかじめ入力に対し、逃げる部分、しなる部分などを計算して、全体のバランスを考えて設計されている。補強バーで補強すると、このバランスが崩れ、乗り心地が変わったり、ロール量が増えたりすることもある。
もちろん、パーツの分だけ重量も増すし、ロアアームバーなどは最低地上高にも影響がある。また、雨の日や雪の日などは、ボディを補強したことで、滑り出しがピーキーになることも!
さらに、万が一クラッシュした場合、衝撃が補強バーを伝わって、ボディの反対側にもダメージが拡散する可能性もある。
タワーバーやロアアームバーは比較的安価で、ボルトオンでの装着が可能なので、魅力あるパーツのひとつだが、ただポンと付ければいいというわけではなく、効果とバランス、材質や構造、取り付け方法などをよく考慮して、クルマごとのデータをしっかり持っているメーカー、ブランドのものを厳選して選ぶようにしよう。