続々と控えている新型車投入でトヨタの独壇場が続くか?
軽自動車のみのランキングでは、相変わらずN-BOXがトップとなっているが、前年同月比で119.2%なのに対し、スペーシアは2位ながらも168.1%という結果に。N-BOXよりも勢いを感じるが、2020年4月に販売台数の落ち込みがN-BOXやタントより激しかったことが影響しているようだ。
ただ、ブランド別でみると、総合(軽乗用車+軽貨物)では、ダイハツがトップとなるが、軽乗用車だけをみると僅差ではあるがスズキがトップとなっている。2021年1月から4月までの累計販売台数ではスズキが1万台弱の差をつけてトップとなっており、2021年に入ってから軽乗用車販売ではスズキがトップを続けている。2021事業年度に入っても、この傾向が続くのかは興味深いところである。
登録車のみのランキングでは、相変わらず“トヨタ一強”状態がランキングに現れている。トップ10のうち、トヨタ車が7台もランクインしているのである。すでに改良を控え、オーダーストップ状態だったアルファードが7576台を売り、5位に入っている。興味深いのはスズキ・ソリオが4996台を販売して10位に入っていること。ルーミーが約1.2万台販売し、登録車のみで2位となっているので、相乗効果で販売台数を押し上げたのかもしれない。
次月、つまり2021年5月は4月末に正式発売となった、新型ホンダ・ヴェゼルが初めて1カ月フルカウントでの販売台数が発表される。そして、トヨタは多数の納期遅延車を抱えながら、7月発表予定の新型アクアや、8月発表予定の新型ランドクルーザー、さらには、詳細な発売時期はわからないものの、同時期にカローラクロスが国内デビューする予定ともされており、“お得意さま”を中心に、予約受注に向けて販売促進活動が始まることだろう。
2021事業年度に入っても、トヨタ一強は、今後登場予定とされているニューモデルの多さからも当分続くのは間違いないはずだ。