モーター主体でスムースな新時代の走り
ガソリンエンジンで発電し、モーターで走行する“電気自動車のまったく新しいかたち”として、2016年11月に先代ノートに初めて搭載された「e-POWER」。2018年度には登録車No.1にノートを導くなど、その人気ぶりはご存じの通り。現在ではセレナ、キックス、そして昨年12月に登場した新型ノートにも搭載されているe-POWERは、3月末に国内の販売累計が50万台を突破! そんな絶好調のe-POWERの魅力を、車種ごとに改めてチェックしてみた。
街中で見かける機会が多い日産車だが、最近はその特徴となるVモーショングリルにブルーのラインが入ったモデルが多い。これは日産の電動化技術搭載モデルの証だ。そのなかでもe-POWERがほとんどを占めるだろう。
自動車産業は「100年に一度の大改革」と言われる転換期にいるが、その大きな柱のひとつが電動化。現在は内燃機関+モーターが主流で、大きく分けると「エンジンが主体」か「モーターが主体」か。e-POWERは後者となる。
モーター主体のメリット、それは従来とは異なる新時代の走りを実現している点だ。「電動化はクルマをつまらなくする」という人もいるが、それは間違い。なぜならe-POWER搭載車は”先進的かつ楽しい”からだ。具体的に言うと「スーッと加速」というドライバーの操作に対する反応の良さ、アクセルを踏んだ瞬間から高トルクが得られる「力強さ」、プロドライバー顔負けの「シームレスでスムースな加速」などが挙げられるが、この感覚はまさに電気自動車と同じ。つまりe-POWERは、一足先に”未来”を体感できる電動化パワートレインなのである。それに共感するユーザーは……販売台数が証明している。
今回はそんな絶好調のe-POWERの魅力を、車種ごとに改めてチェックしてみた。
e-POWERとハイブリッドは何が違う?
現在さまざまな自動車メーカーで「内燃機関+モータ ー」という組み合わせのシステムが用意されているが、 e-POWERは「エンジンで発電した電力を用いて、モータ ーで駆動を行う」システム。簡単に言うと「自家発電が可能な電気自動車」というわけだ。つまり、同じ電動化パワ ートレインといいながら、電気自動車を起点に発想されたe-POWERとガソリン車を起点で発想されたハイブリッドとは、まさに”似て非なるもの“なのがわかると思う。