この記事をまとめると
◼︎電気自動車もクーラントやミッションオイルなどのケミカル類の交換は必要
◼︎もちろんタイヤなどの消耗品も交換は必須だ
◼︎バッテリーは劣化すると性能低下が顕著なので扱いにはどうしても気を使う
法定点検のタイミングはエンジンモデルと同様だ
自動車の乗り換えの目安としてよく言われるのが「10年10万キロ」というもの。とはいえ、しっかりメンテナンスさえしておけば、20年20万キロだってなんの問題もなく走ることができるし、逆にまったくメンテナンスをしなければ、10年10万キロを迎える前に致命的なトラブルが発生する可能性もあるので、最終的にはユーザーがどこまで定期的なメンテナンスをしてきたか、という点が重要ということになるだろう。
そこで気になるのが電気自動車のメンテナンスだ。エンジンを搭載するハイブリッド車やプラグインハイブリッド車とは異なり、そもそもエンジンを搭載していない純然たる電気自動車はどのようなメンテナンスが必要なのだろうか?
そもそも電気自動車といっても、法定点検のタイミングはエンジンを搭載したモデルと同様で、乗用車であれば、12か月ごとの法定点検と、新車で購入しているのであれば初回は3年、以後は2年ごとの車検というのも変わることはない。
ただ、当然ながらエンジンが存在しないため、エンジンオイルの交換やプラグやベルト類の点検というものも存在しない。
ではまったく油脂類を使っていないのか、というとそうではなく、たとえばインバータなどを冷却するために冷却水が使われているし、油圧ブレーキを作動させるブレーキフルードはエンジンを搭載したモデルと同様に使用されている。また、モーターの駆動力をタイヤに伝えるデファレンシャルにもオイルが使用されているのだ。
そのため、こういった油脂類はエンジンを搭載したモデルと同様、決められたスパンで交換することが必要となるというわけだ。