バリバリの「アメリカンSUV」なのに中身は「RAV4」だと! いま「光岡バディ」が売れるワケ (2/2ページ)

日本では正規輸入のアメリカンSUVが少ない

 先に予算的には本物のアメリカンSUVが買えると書いたが、正規輸入はほぼなく、並行車がメイン。扱っているところも限られる。業者の雰囲気もアメリカンなところも多くて、フツーの人が気軽に買える分野でないのは事実だ。はっきり言ってしまうとダマシは多い。

 でも、「白Tシャツ来て、無骨なボディから窓を開けて腕だけ窓枠に乗せる」的に、ある一定の年齢以上には薄ぼんやりと憧れがあるジャンルでもある。ならば予算さえ許せば、中身は信頼のトヨタRAV4で、もちろん新車。雰囲気だけでも安心して楽しめるというのは大きいだろう。

 もちろんクルマ好きからすれば、「ガワだけじゃねーか」とか「アメ車はボヨンボヨンとした乗り心地とエンジンの鼓動が命。V8じゃないなんてありえない」と思うのもごもっともだが、そんなコアなユーザーがいる一方で、他人とは違う雰囲気だけでもいいから楽しみたいという層がいるのも事実。ハコスカにRB型を載せて、ATやエアコンを付けたのがあるが、それに対する評価と同じだ。

 バディは「仲間」や「相棒」という意味だけに、アメ車に格別な思いがある層にはデザインだけでもいいから楽しみたいというのはあるだろう。そこをうまく突いているのは、ロックスターやバディ、そして光岡のうまいところだ。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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レストア、鉄道模型(9mmナロー)、パンクロック観賞
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