より厳格な査定基準で修復状態を査定する中古車店も存在
商品価値という点では、ぶつけられて修復歴あり車となってしまった場合に、事故減価額証明書というものを日本自動車査定協会で発行してもらうこともできるので、この点も含めて相手と交渉すると被害を後で抑えることが可能だ。
そして一番気になるのが、修復歴ありのクルマを購入するのは問題ないかということだろう。最近は指導もあって、プライスボードに明示されるようにはなってきた。修復歴車はその分安いし、キチンと直してあれば問題ないともよく言われる。
ただ、最大の問題は素人にはキチンと直っているかどうかは判断つかないこと。ごまかされていることもあるのでは? と考え出すとキリがない。そのためにはできるだけ試乗するなどの対策が必要だが、最近は中古車サイトでオリジナルの鑑定を実施しているところがあって、評価をネットで公表している(鑑定を受けたクルマのみ)。実際に鑑定書も掲載していて、かなり細かくシビア。利用している中古車店に聞いても、こんな細かいのは関係ないというところも指摘されるので、もめることもあるという。最終的には店側も商品価値の正しい提示という点で納得しているし、鑑定済みの車両は売れやすいという。もちろん購入側としても大歓迎だ。
中古車とは一物一価、同じものはひとつとないだけに、この点が難しい。言葉通り、問題ないように直してあればお買い得なわけで、欲しかったクルマを前にして舞い上がらず、じっくりと見極めてほしい。