この記事をまとめると
■日本車の名称は、英語、フランス語、イタリア語など各種言語をもとにした造語が多い
■日本車の名前を改めて見てみるといかにも日本らしい名前が少ない
■「XX(ダブルエックス)」はアメリカで社会的課題があり「トヨタ・スープラ」となった
日本車の名称は各種言語をもとにした造語が多い
海外からみて「なんだか、ちょっと変わってるな?」と思われるモノの名前。いわゆる和製英語というくくりでは、いろいろある。
たとえば、最近はコンビニでも揚げたてを売っている、アメリカンドック。本国アメリカではコーンドックと呼ばれることが一般的であり、味も日本のようにホットケーキミックス風な甘味は少ない。
また、空港や工事現場にいるガードマンは、セキュリティと呼ぶのがアメリカでは一般的だし、コロナ禍で需要が急拡大している飲食店でのテイクアウトはアメリカでは「to go(テューゴー)」と言わないと通じない。
では、クルマについてはどうか?
そもそも日本車の名称は単純な和製英語ではなく、英語、フランス語、イタリア語など各種言語をもとにして造語が多いため、パッと見たり聞いて「あれ、ちょっと変わっている」という印象をもたれるケースはほとんどないと思う。
強いて言えば、海外では存在しない軽自動車(ジャパニーズマイクロカー)について、「タント」や「アルト」といった”音”と見た目が、ちょっとおかしく感じるのかもしれない。
また、日本ではクルマの名前の王道のひとつである「スカイライン」についても、外国人にとっては初耳であり、なんとなく和製英語っぽい。その流れで行くと、いまはなき「ブルーバード」も同じような印象を持つ外国人がいるだろう。
そのほか、現行車では「トール」について、「これって、そんなに背高(トール)なの?」という感想を持つ外国人がいてもおかしくはない。