ハイパワーでも燃費に優れる電動車が存在する!
4)ホンダCR-V e:HEV
次に紹介できるのは、ホンダのCR-V e:HEVモデルである。2リッターエンジンは145馬力、17.8kg-mと平凡なスペックだが、なんとモーターは184馬力、32.1kg-mと強力。システム最高出力は212馬力を誇る。注目すべきはそのスペックに対して、車重が1600kg前後と比較的軽いため、全開加速の迫力はなかなかのもの。パドルタイプの減速セレクターによってスポーティな走行も可能となる。
5)三菱エクリプスクロスPHEV
最新かつ話題の三菱エクリプスクロスPHEVもなかなかのハイスペックの持ち主だ。2.4リッターエンジンは128馬力、20.3kg-m、モーターはフロント82馬力、14.0kg-m、リヤ95馬力、19.9kg-m。システム最高出力は未公表ながら、190馬力程度だと思われる。ちなみに兄貴分となるアウトランダーPHEVと車重はほぼ同一ながら、よりコンパクトなボディサイズによって、一段とモーター駆動によるキビキビとした走りが可能だ。
6)スバル・フォレスターSPORT
最後に紹介するのは、このランキング唯一の純ガソリン車となるスバル・フォレスターSPORTだ。エンジンは水平対向4気筒1.8リッターにして、ターボを復活させ、177馬力、30.6kg-mを絞り出す。車重もミッドサイズSUVとしては1570kgと軽く、SI-DRIVEをスポーツモードにセットすれば、マイルドハイブリッドモデルとは別格の速さ、パフォーマンスを発揮してくれるのだ。
番外編)ホンダ・ヴェゼル
ちなみに、まだ未試乗だが、ホンダの新型ヴェゼルにも期待ができる。スペックは1.5リッターエンジンが106馬力、13.0kg-mとかなり控えめだが、モーターは131馬力、25.8kg-mもの余裕があり、車重が1350~1450kgと軽量だから、気持ちいい加速力、パフォーマンスを見せてくれるに違いない。
総括としては、これからハイパワーなSUVを手に入れるなら、やはりハイパワーでも燃費に優れる電動車に照準を合わせるのが正解だろう。HVとEVの中間に位置するプラグインハイブリッドのRAV4 PHVは、その意味でも時代にフィットする理想のハイパワーSUVの1台ではないだろうか。標準RAV4とは別格の車格感、デザインも魅力的である。