「当たれば」最高の買い物ができるクルマの「個人売買」! 不慣れが招く5つの「重大トラブル」とは (2/2ページ)

税金や駐車違反などが売主に通知されてしまうことも!

3)名義変更されない

 これは個人売買で一番起きる可能性の高いトラブルで、名義変更されないと自動車税が売主に来てしまう、駐車違反などがあった際に売主に通知が来るといった心配がある。対策としては前述した契約書に名義変更の期限を含める、売り手が名義変更後に返金するデポジット(保証金)を預かる、買い手に時間がないなら名義変更をしてくれる業者か友人知人に頼む、買い手と一緒に名義変更に行く、売り手が買い手の書類を預かり名義変更した状態で買い手に渡すといったことがある。

 また買い手は名義変更をしたら、売り手に新しいナンバープレートが付いたクルマと車検証の写真をメールなどで送るくらいの配慮をしたい。

4)自動車税の負担はどちら?

 自動車税は4月1日時点の所有者の負担になるため、とくに3月、4月の個人売買で「名義変更が3月31日に間に合わなかった」などとなると、自動車税は売り手に通知が来る。対策としては3月31日までの名義変更を買い手に確約してもらう、3月31日までの名義変更が間に合わないなら、次年度の自動車税は売り手の負担とし代金に上乗せするなど、こちらも書面で明確にすることを勧める。

5)個人売買後の車両トラブル

 個人売買はノークレーム、ノーリターンが原則なので、車両トラブルが起きた際には基本的に買い手の落ち度と思ったほうがいいだろう。しかし、買い手が試乗を含め詳細に現車確認をして売り手にいろいろ聞いてみる、「そのクルマの問題も隠さずに話してくれる売り手」(個人売買ではあとからトラブルになるのも嫌なので、そういった売り手も少なくない)に当たるといったことで、回避できる可能性は増す。

 ここまで書いたトラブルだけを見ると、クルマの個人売買は怖いもののようにも見えるが、大げさな表現ながら信頼関係を結べれば冒頭に書いたようにメリットも多いので、筆者は何台もクルマを個人売買している。また、完全な個人売買が不安なら最近は個人売買を仲介する業者というのもあるので、そういった業者を利用するのも手だ。


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