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ガソリン代が「最安値」になってもEVの電気代のほうが安かった! ランニングコストを比較した驚きの結果とは (1/2ページ)

ガソリン代が「最安値」になってもEVの電気代のほうが安かった! ランニングコストを比較した驚きの結果とは

この記事をまとめると

■EVはガソリンを必要とせず、充電することによって走ることができる

■ガソリン車の燃費、EVの電費はクルマの維持費を大きく左右する

■ガソリンがいくらであれば、ガソリン車よりもEVの方が得といえるのかについて解説する

ガソリンは最低でも54円以上かかる商品

 ガソリン価格が高止まりしている。経済産業省の発表によると、直近のレギュラーガソリン全国平均小売価格は150円50銭。コロナの影響で世界経済は減速しているので、原油価格は下がってもおかしくないが、ガソリンの小売価格が下がる気配ない。

 そもそもガソリンの価格には、1リットルあたり53円80銭ものガソリン税(揮発油税と地方揮発油税)がかかっている上に、そこに消費税をかけるという二重課税状態となっている。そのため仮にどんなに原価が下がっても最低でも54円以上はかかる商品である。ユーザーとしては、このガソリン税が大きな負担となっていることは間違いない。

 それはさておきタイトルで示したように電気自動車に乗り換えた場合、エンジン車の燃費と電気自動車の電費を比べると、どのくらい違うのかイメージできるだろう。

 ガソリン車の場合、市街地メインで乗って省燃費カーで丁寧に走った場合の燃費は30km/Lくらいも出せればかなりいいほうだろう。1.5リッターエンジンの非ハイブリッドカーでは20km/L前後といった燃費が多いのではないだろうか。ハイブリッドカーでも35km/L以上をコンスタントに出せるというドライバーは少数派のはずだ。

 では、電気自動車の電費というのはどのくらいなのだろうか。筆者が普段乗っている初代リーフの実電費でいうと、ここ3か月の平均で8.7km/kWhとなっている。この期間での一日でのベストは10.0km/kWhだった。

 これをすべて家庭で充電したとして計算してみよう。

 一般家庭で使う電気気代(電力量料金)は東京電力 従量電灯で1kWhあたり19円88銭~30円57銭となる。8.7km/kWhという数値を参考に計算すると、電気自動車(日産リーフ)で1kmを走るのに必要な電気代は2円28銭~3円51銭、10.0km/kWhを基準にすると1kmを走るのに使う電気代は1円99銭~3円6銭といったところだ。

 一方、ガソリン価格が150円/Lとして、燃費性能が20km/Lの場合1kmを走るのに必要な燃料代は7円50銭、35km/Lであれば4円28銭となる。

 ガソリンエンジンとしてはトップランナーといえる燃費を想定しても10年前に設計された電気自動車のランニングコストには届かないのだ。

 一方、急速充電についてはサブスク的な月額固定やビジター料金まで単価はさまざま。おそらく、ビジター料金の30分1500円というのが高い部類で、この場合はどのくらいの電力量を充電できるかは、充電器や車両の状態によって異なるためkmあたりの料金を算出するのは難しい。

 たとえば30分で20kWhの電力が充電できたとして、同等の電力量を一般家庭で充電した場合のコストは397円60銭~611円40銭と計算できるが、もしそこに1500円を払ったとしたら、3倍前後のコストがかかったことになる。つまり、急速充電器のビジター使用でランニングコストを計算するとガソリン車よりもお金がかかることになる。

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