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話を聞いて「画期的」と感動! なのに実際使ったら「いま一歩」だった発展途上の装備5つ (2/2ページ)

話を聞いて「画期的」と感動! なのに実際使ったら「いま一歩」だった発展途上の装備5つ

この記事をまとめると

■クルマに搭載される技術は日々進化を遂げている

■しかし使ってみると意外に便利ではなかったというものもいくつか存在

■この記事では5つの具体例を挙げて解説している

何度か使っていると気になる精度や形状の改善を期待したい

 クルマに搭載される技術は、日々着実に進化していきます。10年前には夢のような話だと思っていた、ハンドルから手を離して走行できる「ハンズオフ」どころか、一定の条件を満たせば、前を向かずに好きなDVD鑑賞をしていても安全に走行できる、「アイズオフ」もついにホンダの新型レジェンドが実現しました。そのほかでも、荷物を積み込んだりドアを開けたり、エアコンやオーディオの操作をしたりと、さまざまなところで便利な機能が実現しています。

 ただ、その機能を初めて体験したときには「これはすごい! これは便利に違いない!」と思ったけど、いざ日常のなかで使ってみたり、何度も使ってみるうちに、ちょっと「うーん、それほどでもなかったかな」とガッカリする機能もチラホラ。今回はそんな、ちゃんと使ってみたらそうでもなかったかな〜、という新装備をご紹介したいと思います。

1)ドライバーモニタリング機能

 まずは、車内に仕込まれたカメラでドライバーを認識し、あらかじめ設定したシート位置やサイドミラーの位置を自動で合わせてくれたり、走行中に居眠りやよそ見をすると警告してくれる、「ドライバーモニタリング」機能。これは登場した時期が悪かったというのもあるのですが、メガネまではかけていても外していても、同一人物だと認識してくれます。

 ただこのコロナ禍で、必ずマスクを装着して外出しますよね。残念ながら、マスクをしていると認識してくれないのです。だから、運転席に座る前にいったんマスクを外して乗り込み、認識が完了したらまたマスクを装着する、という面倒な一手間が煩わしいんです。

 また、夜間や強い日光がさしている時間帯なども、認識してくれない場合が多いです。走行中も、光の反射の関係なのか、ちゃんと前を見ているのにいきなり居眠りの警告をされたり、大笑いしたときにも目が細くなったからか、警告音が鳴ったこともありました。きっと今後は、マスク姿でも認識できたり、目の細さや光の反射などにも精度がアップしたドライバーモニタリングが開発されることと信じています。

2)シームレスドアハンドル

 次は、テスラやジャガーのe-PACE、新型SクラスやHonda eなど、ここのところどんどん採用するモデルが増えている、「シームレスドアハンドル」。キーがロックされている時は、ドアハンドルがボディに収納されていて、キーを持った人が近づくと自動でロック解除されてドアハンドルがスッとせり出してくる、という機能です。見た目がスッキリとして美しく、突起物がなくなるので駐車の際なども気をつかう要素が減るのが利点です。

 が、この新装備の弱点は、せり出してくるドアハンドルの形状なんです。従来のようにグリップ形状で握るタイプのものではなく、ただの太い棒のようなデザインだったり、下から指をかけて引っ張るタイプのドアハンドル。ぎゅっと握ってしっかり力を入れることが難しいので、爪を伸ばしていたりネイルをしていると、かなりドアが開けにくいと感じます。

 また5歳の子供に開けさせてみると、うまく力が入れらずになかなか開けられませんでした。この機能そのものは便利なのですが、ドアハンドルの形状に改善を期待します。

3)ウェルカムオープン機能

 続いては、ミニバンやスーパーハイトワゴン軽のスライドドアに装備されることが増えている、「ウェルカムオープン機能」。あらかじめ設定しておけば、キーを持った人がスライドドアに近づくだけで、自動でドアロック解除&ドアオープンをしてくれるという機能です。これも、当初はすごく便利だし、近づくだけで自動でスライドドアが開いてくれるなんて、足の動作で自動開閉するハンズフリー開閉機能よりぜんぜんいいじゃん、と思ったわけです。

 ところがどっこい、やはり誤作動を防ぐために、キーを持った人が近づいてくる範囲だけでなく、歩いてくる方向とか角度などまで、「こうだったら開く」という条件がけっこう細かいらしいのです。なので、試したところ3回に1回くらいは開かない。かと思えば、前席のドアを開けようと思って近寄ったときに、スライドドアが開いてしまう、というシーンもありました。これからもっと、精度が高くなるといいですね。

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