コロナ禍で注目される非接触機能も存在!
4)ハンズフリーパワーバックドア
そして次の2つの新装備は、ボディやスイッチに触れなくても操作できるということで、コロナ禍でさらにその利便性が注目されている機能で、まずはラゲッジに荷物を積む際に便利な「ハンズフリーパワーバックドア」。スライドドアの自動開閉と同じように、両手を使わずに足の動作だけでバックドアが自動開閉できる機能です。段ボールなどの大きな荷物を両手で運んでくると、バックドアを手で開けるどころか、キーを取り出してスイッチを押すことさえ難しいものですよね。
そんなときに、足をリヤバンパーの下に軽く振り上げる動作で、バックドアが自動開閉できるという機能はとても便利。と思ったのですが、そもそも、何度足を振り上げても検知してくれなさすぎ! これも、たとえば人間でない猫などが通っただけで開いてしまったりしないように、足の角度や速さなどの条件が細かく設定してあるとのこと。
なので、5回くらい足を振り上げてようやく開くこともあったりするんですが、これって他人が見たら、クルマに蹴りを入れている怪しい人ですよね。警備員呼ばれちゃいそうです。しかも、運よくスムースにバックドアが開きますよ、という合図が聞こえたら、急いで後ろに下がらないとバックドアに顔面をぶつけそうで怖いです。もちろん「下がる時間」を考慮して、ピーと合図があってから一拍おいて作動開始するのですが、ボーッとバックドアの目の前に立ったままでいないように注意してくださいね。
5)ジェスチャーコントロール
さらにもうひとつ、2015年にBMWがいち早く採用したのが、インフォテイメントシステムのコントロール機能を、手のジェスチャーで操作できるという「ジェスチャーコントロール」。天井に設置されたカメラで手の形や動きを読み取っていて、たとえば人差し指を右に回すと音量が大きくなり、左に回すと小さくなります。Vサインをかざせば、プリセットした機能を起動することもできるといったもの。
こうした機能はじわじわと広がりを見せていますが、最初はやはり、そうしたジェスチャーをしても、反応してくれないことが2回に1回くらいあり、こんなことしてるくらいなら、普通にスイッチを押して音量を上げたほうが早いじゃん、と思ってしまいました。自分の愛車なら、それほどウイルスを心配する必要もないので、とっさに慣れた操作をやってしまうところもあるかもしれません。
ただこれが、社用車などのように不特定多数の人が入れ替わり立ち替わり乗るようなクルマの場合は、少しでも触れる部分をなくせるのは安心。今後、ジェスチャーを使った操作の採用は増えていくのかもしれませんね。
というわけで、画期的だと思ったらそうでもなかった装備をご紹介しましたが、だからと言ってどれも不要というわけではなく、必要としている人も大勢いることは確かです。
クルマの装備の場合は、安全性や耐久性などクリアしなければならない要件が厳しいため、本当はもっと高い技術を持っていても、その要件をクリアするにはコストがかかりすぎる、といった理由で、あえてレベルダウンして搭載している場合もありえます。
なので、だんだんコストが下がってきたり、新たなアイディアなどによって、技術がどんどんレベルアップしていくことを期待しましょう。また、私たちユーザーの声も大きな後押しになると思いますので、もし使ってみて「もうちょっとこうだったらいいのに」と思ったら、ぜひメーカーに声を届けてみてくださいね。