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トヨタのスポーツカーを徹底比較! 新型から旧車までおすすめスポーツカーをご紹介 (2/2ページ)

トヨタのスポーツカーを徹底比較! 新型から旧車までおすすめスポーツカーをご紹介

歴代の名車から現行車まで魅力的なモデルが多数!

 世界に多くのファンをもつ、日本を代表する自動車メーカーであるトヨタ自動車(以下、トヨタ)。コンパクトカーから大型ミニバンまで、幅広いモデルが世に送り出されているが、今回は多くのファンを魅了してきたスポーツカーについて解説する。

トヨタのスポーツカーの特徴や歴史

 トヨタ自動車工業として設立されたのが1937年。以降、さまざまなモデルが誕生。走る楽しみを味わえるスポーツモデルも、多くの車種が登場している。トヨタ・スポーツ800や、映画007にも登場した名車トヨタ・2000GT。そしてセリカやカローラレビン&スプリンタートレノ、スープラやMR2など多くのモデルがクルマ好きを魅了してきた。

 どの時代も洗練されたデザインを採用。手の届く価格帯のモデルから、高級装備や最先端の機能などが与えられた上級モデルまでさまざま。専用チューニングが施されたエンジンを搭載するモデルまで用意されるなど、発売当時の若者の心を掴んできたのだ。

トヨタのスポーツカーラインアップ

 現在、新車で購入可能となっているトヨタのスポーツカーは、スープラ、GRヤリス、86、コペン GR SPORTの4種類。86に関しては、2代目のプロトタイプが公開されており、初代モデルはホームページでは価格なども表示されるが、まもなく販売終了となることが予想される。

 スープラや86は、メーカーの枠を超えた兄弟車というのも注目すべき点だろう。スープラはBMW Z4と、86はスバルBRZと兄弟車の関係にある。パワートレインやシャシーなどは基本的に共通となり、それぞれの車種のキャラクターに合わせて味付けされている。

 また、このほかにトヨタのモータースポーツ活動などを行うTOYOTA GAZOO Racingが、レースなどで得たノウハウも注ぎ込み、運動性能を際立たせた「GR」シリーズもラインアップされる。エントリーモデルのGR SPORTから、さらに手を加えたGR、究極の1台と言ってもいいほど走りにこだわったGRMNまで、さまざまなモデルが用意される。これは、スポーツカーのみならずミニバンやSUV、エコカーまで幅広い。

 このように、純粋なスポーツモデルのみならず、ファミリーカーにもスポーツグレードを用意することで、さまざまなドライバーに走る楽しさを提供しているのがトヨタのスポーツカーの特長と言えるだろう。

新車購入できる現行車種

スープラ

【価格帯】

 499万5000円(SZ)〜731万3000円(RZ)

【装備】

 エクステリアデザインは基本書くグレード共通だが、アルミホイールはグレードによってサイズが異る。SZは17インチ、SZ-Rは18インチ、RZは19インチ。RZのみフロントにブレンボ製アルミ4ポットブレーキキャリパーが備わる。レーダークルーズコントロールやプリクラッシュセーフティといった安全装備は全グレード標準装備。

【特長その1】伝統の直6ターボエンジン

 歴代のスープラが搭載してきたのが、直6ターボエンジン。時代や世代によって呼び方は異なるが、メイングレードの直6ターボだけは不変だった。現行モデルも当然受け継いでいる。ベースはBMWのパワーユニット「B58」だが、最高出力は387馬力、最大トルクは500N・mをを発揮。0-100km/h加速は4.1秒という俊足だ。

【特長その2】流麗なボディデザインとパッケージ

 先代のA80型は4人乗りだが、現行モデルはふたり乗りのピュアスポーツモデルに。ショートホイールベースによって高い旋回性能を誇り、ワイドトレッドや低重心によって、気持ちいい走りを存分に味わえうことができる。

86

【価格帯】

 267万1900円(G/6速MT)〜348万7000円(GT”Limited・Black Package”/6速AT)

【装備】

 アルミホイールはGの16インチ、GTの17インチと2種類。GT”Limited・Black Package”にはブレンボ製フロントブレーキが標準(それ以外はメーカーオプション)されるため、専用17インチアルミホイールが装着される。リヤスポイラーはGT Limited系のみが装備される。

【特長その1】2リッター直4エンジン+後輪駆動

 マニュアルトランスミッションで、フロントエンジン・リヤドライブのFRレイアウトを採用するスポーツカーは今では希少な存在。組み合わせるエンジンは、スバルと共同開発となる、2リッター水平対向4気筒NAエンジンだ。最高出力は207馬力、最大トルクは212N・m(6速MT)となり、扱いやすいパワーユニットと言えるだろう。

【特長その2】走りを予感させるインテリア

 メーターは液晶モニターを組み合わせた、タコメーターを中央に大きく配置したスポーティなデザイン。さらに、トヨタ車のなかでも最小径となる362mmの真円タイプを採用したステアリング。握ったときに自然と脇がしまるようグリップ断面形状を最適化するなど、テストドライバーと熟成させるなど、走りへのこだわりが満載だ。

GRヤリス

【価格帯】

 265万円(RS)〜456万円(RZ “High performance”)

【装備】

 RS、RZ、RZ”High performance”の3グレードが用意されるが、全車同サイズの18インチを採用する。各グレードの特性に合わせて専用チューニングが施されたストラット式フロントサスペンション、ダブルウイッシュボーン式リヤサスペンションを装備。4WDのRZ系はアルミ対向キャリパー&高μパッド、スリット入りベンチレーテッドディスクブレーキを装着している。トヨタ・セーフティセンスは全グレードでメーカーオプション。

【特長その1】ラリーマシンで培った技術を投入した4WDシステム

 トヨタがこれまで培ってきたノウハウを注ぎ込んだアクティブトルクスプリット4WDシステム「GR-FOUR」を搭載。新開発の電子制御他板クラッチを用いており、全後輪のトルク配分をノーマルは前60:後40、スポーツは前30:後70、トラックでは前50:後50で制御するモードを用意している。

【特長その2】新開発1.6リッター3気筒ターボエンジン

 WRC(世界ラリー選手権)で得た知見を活かし、ラリー常用域で最大限パフォーマンスを引き出せるボア×ストローク(φ87.5×89.7)を決定。最高出力は272馬力、最大トルクは370N・mを発揮する。軽量化を施したピストンやクランクシャフト、セラミックボールベアリングを採用するターボなどによって高レスポンスを実現している。

コペン GR SPORT

【価格帯】

 238万2200円(CVT)〜243万7200円(5速MT)

【装備】

 165/50R16タイヤ(ブリヂストン・ポテンザRE050A)とBBS専用鍛造アルミホイール、専用ショックアブソーバーや前後スタビライザー、フロントLSDなど走りを際立たせるアイテムが惜しみなく投入されている。外観は専用デザインのエアロパーツでベース車とは一線を画する雰囲気に仕立てられた。

【特長その1】モータースポーツで培ったノウハウを注ぎ込んだデザイン

 ダイハツの人気モデルをベースにトヨタのエッセンスを投入するという、画期的なモデルだが、それはエクステリアデザインにも現れている。フロントマスクは水平・垂直基調のグリルを採用。バンパー両端の上下分割タイプのダクトデザインも、そのほかのGR SPORTシリーズに共通しているものだ。

【特長その2】運動性能を最大限に引き出すシャシー

 ボディ全体の剛性を高めるため、車体のフロント部とセンター部にブレースを追加。一部改良したブレースと組み合わせることで、全体の剛性バランスも最適化し、運動性能全体のレベルアップを可能とした。また、フロア下の空気の流れも最適化するべく、専用の床下スパッツなどで軽快なハンドリングも実現している。

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