欲しい車種と予算によって選ぶお店は変わってくる
もうひとつは、中古車専門店。全国でグループ展開しているところから、バイパス沿いの大型店、街中の小規模な店舗まで、要するにディーラー系以外の中古車店全般がこのグループに入る。
こうした中古車店は、価格の面でディーラー系より有利な場合が多い。そしてメーカー縛りがないので、ライバル車種と直接比較検討出来るのもメリット。
反対に輸入車専門、ミニバン専門、SUV専門、軽自動車専門、さらにはGT-R専門、ホンダのタイプR専門、マツダのロータリー車専門など、特定の車種に特化した専門性の強いお店があるのも特徴。欲しいクルマが決まっている場合は、こうした専門店の方がタマ数も多くて比較しやすいし、クルマの弱点も知り尽くしていることが多いので、こうしたお店の方が心強い。
一方で、仕入れるクルマのコンディションや、納車前の点検整備のボリューム、アフターサービス、価格の付け方などは、店によってかなりバラツキがある。なかには事故車=修復歴ありのクルマだってあるだろう(中古車市場に流れているクルマの7~10%は修復歴ありのクルマ)。
中古車は仕入れたときのコンディションも大事だが、それを納車前にどこまで仕上げるかでも価値が大きく変わってくる。そういう意味で、アタリもあればハズレもあるのが中古車専門店。ただし、最近ではディーラー系と同様の手厚い保証をつけている中古車専門店も珍しくない。最長3年間のカーセンサーアフター保証やグー保証、ガリバーのあんしん保証などがそれで、有料オプションとしてかなり幅広く、長期の保証を受けられる。これらは品質保証というより、故障保険といった意味合いが強いが、加入しておくメリットは大きい。
というわけで、ディーラー系と中古車専門店でどちらがお得かということは、欲しい車種と予算によっても変わってくる。
比較的年式が新しく、メーカーが絞られていて、手堅いクルマを探しているのなら、ディーラー系で認定中古車を買うのが間違いないし、車格は決まっているが、いろいろ比較してみたいのなら郊外の大型店、車種が一択なら専門店、あるいは日常の足にというのなら、小まわりのきく地域密着店などと使いわけるのが上策。
いずれにせよ中古車探しは、良心的な店を探すのが一番肝心。情報はネットで集めてもいいので、とにかくお店に行ってスタッフと話し、試乗させてもらって、気になるクルマを何台か乗り比べてみれば、納得できるクルマに出会えるはずだ。