見た目にそぐわない大排気量エンジンを搭載したモデルも!
基本的にはハイパフォーマンスなモデルというものは多くのマニアの心を惹きつけ、販売中はもちろん絶版車となってからでも人気が衰えることは少ないというもの。
しかし、なかには侮れないポテンシャルを持ちながらも、一部のユーザーにしか評価されずに姿を消してしまった悲運のモデルも存在している。今回はそんな秘めたポテンシャルを持った激アツ車を振り返ってみたい。
1)トヨタ・ブレイドマスター
実用車であるハッチバック車にホットなエンジンを搭載したモデルを「ホットハッチ」と呼び、今も昔も若年ユーザーからベテランまで、一たびステアリングを握れば高揚感を味わえるモデルとして一定の人気をキープしているジャンルだ。
今回紹介するブレイドマスターも、通常は1.5リッタークラスのエンジンを搭載していたオーリス(初代)をベースとしながら、なんと3.5リッターという大排気量を誇る2GR-FE型を搭載したモデルだった。
このエンジンはハリアーやアルファードにも搭載されていたもので、最高出力は280馬力を誇っており、1.4トン台のボディには余りあるパワーと言えるだろう。リヤサスもオーリスのトーションビームからダブルウイッシュボーンに改められており、本気度を感じることができる。
しかし、ミッションがトルコンATしかなかったことが災いしたのか販売面では苦戦が続き、1世代で絶版車となってしまった。