この記事をまとめると
◼︎ガソリンスタンド跡地は土壌が汚染されている場合がある
◼︎土壌調査には最大で100万円程度の費用が掛かるケースもありなかなか手が出しずらい
◼︎ガソリンスタンドは営業するも廃業するも簡単にはいかないという問題がある
発がん性物質や鉛などの汚染物質が残っていることがある
最近はガソリンスタンドがどんどんと廃業しているが、跡地は簡単に売買できないし、以前、石油業界の人からも「スタンドの跡地は、そのあとが大変」と聞いたこともある。理由は汚染されている可能性があるからで、売買が成立しないこともあったりと、けっこう深刻だったりする。
ガソリンやオイルがこぼれたものやタンクから滲み出たものが、少しずつ下の地面に染み込んでいくのが一番の原因だ。汚染物質としては大きく3つあって、まずは単純に油分。滲みでてきたり、ニオイがすることもある。
そしてふたつ目はベンゼンと呼ばれる成分で、これは発がん性があるとされているもの。現在は含有量が1パーセント以下とされているが、1996年から2001年までは5パーセントだったので、長く営業していたスタンドはとくに注意が必要だ。
最後が鉛で、こちらも日本でガソリンの完全無鉛化が完了したのは1987年のことなので、最近営業を開始したスタンドであればいいが古いところは関係してくる。