中古車の個人売買では即日持ち帰ることもできるが……
四輪の軽自動車であっても、使用の本拠の管轄地域が変わらない(=ナンバープレートを変える必要がない)のであれば、新オーナーの住民票があれば無料で車検証の名義変更をすることができる。中古車をこのようにして名義変更するのであれば、軽自動車検査協会に行って車検証を書き換えることができればいいので、その日のうちに“自分のものとして“持って帰ることは不可能でないだろう。
そうはいっても軽自動車の中古車であっても、事前になんの連絡も準備もせずに、購入即日に持って帰るというのは現実的には難しいだろう。多くの場合、納車前には最低限の整備が行われるからだ。新車であれば納車前整備というのは入念に行われるため尚更だ。
また、新車、中古車を問わず販売店でナビやオーディオを取り付けたり、ETCのセットアップといった作業も必要になったりすることが多い。まして、ボディコーティングなどのオプションをつけると、施工時間がそれなりにかかることが多い。
とはいえ、ネットオークションなどを利用した個人売買であれば、基本的に現状渡しとなるため、譲渡証明書をもらい、新オーナーのほうが必要な書類を事前に用意しておけば、すぐに新しいナンバーを取ることも不可能でない。その場合も自走で移動するのであれば車検残の有無や、任意保険の扱いなどを確認しておかないとリスクは大きいことは覚えておきたい。
とくに、いわゆる任意保険については加入するためには車検証(新しい登録ナンバー)が必要で、このあたりもクルマを購入して、そのまま持って帰るのが難しい要因になっている。家電などでは、どんなに高価でも在庫があれば、その場で持って帰ることができるのに、自動車はそう簡単にいかないのには、このような理由があるのだ。