メーカーのアイデンティティであっても安泰とは言えない
2)マツダ・ロードスター
S660が終売となったことで、現在新車購入できる国産車のなかで、MTが設定される後輪駆動オープンカーとして唯一無二の存在となったのがロードスターだ。現行モデルはすでに登場から6年目ということで、そろそろ次期型のウワサも出始めている時期となっている。
世界でもっとも売れている小型オープン2シーターであるロードスターだけに、次期型の開発も進んでいるというウワサもあるが、マツダ車全体からしてみれば圧倒的な販売台数というわけでもない。そのため、いくらマツダのアイデンティティ的な存在であるロードスターでも、会社の経営状況いかんでは開発凍結となる可能性もないとは言えないのである。
3)トヨタ・ハイラックス
かつては日産ダットサントラックやマツダ・プロシードなど、国産ピックアップトラックも存在していた時代があったが、需要の減少によって次々と姿を消してしまっていた。そんななか、2014年にトヨタがランドクルーザー70を復刻し、期間限定ではあるがバンとピックアップを再販することになる。
すると、往年のファンだけでなく業務用車両としてピックアップトラックを活用していたユーザーからも多くの受注を獲得することになり、その影響を受けて2017年から再びハイラックスが日本で販売されることになったのだ。
ただ、復活したハイラックスも一部のレジャーユースユーザーは獲得しているものの、メインは業務用車両として活用しているユーザーが中心となっているようで、そういったユーザーに行きわたったと判断されたら再び供給がストップする可能性も否定できないだろう。