4月23日発売! 227万9200円から! 新型ホンダ・ヴェゼルの詳細が公開 (2/2ページ)

ボディにも大きく手が加えられている

 ハンドリングや乗り心地に直結するボディ・シャシーの改良点も少なくない。980MPa級以上の超高張力鋼板の適用比率を、初代の9%に対し新型では15%に拡大して軽量化に配慮。そのうえで、サスペンションがより滑らかに動くよう、サスペンション取付部周辺とリヤ開口部の剛性を高めている。

 また、ダッシュロアーパネルと呼ばれるエンジンルームとキャビンとの隔壁の板厚を先代の0.8mmから1.4mmにアップしたほか、ルーフやフロア、ガラスやドア開口部まわりに補強材や制振材を追加、固有振動数をチューニングするなど、ノイズ・振動の低減策が数多く盛り込まれた。

 シャシーに関しては、コラムシャフトをボールスライダー式に変更するなどステアリング各所の剛性アップを図りつつ、前後サスペンションのスプリングレートを約10%ダウン。さらにフロントのストラット式サスペンションは、横力キャンセルスプリングを採用するなど、フリクションを細部にわたり低減している。リヤのトーションビーム式サスペンションも、ダンパーのストロークを拡大しながら、横方向の動きを抑えるべくインナーシャフトにフランジを入れた液封コンプライアンスブッシュを採用して、路面の凹凸をしなやかにいなすセッティングとしている。

 そして気になる価格は、下記の通り。

G(FF/4WD)…227万9200円/249万9200円
e:HEV X(FF/4WD)…265万8700円/287万8700円
e:HEV Z(FF/4WD)…289万8500円/311万8500円
e:HEV PLaY(FF)…329万8900円

 初代にも存在したほぼ同じ名称のグレード(G、ハイブリッドX、ハイブリッドZ)と比較すると、全体的に15万円前後の価格アップとなっているが、それらよりも遥かに高いプライスタグを提げる新たな最上級グレード「e:HEV PLaY」が圧倒的一番人気。しかしこの「e:HEV PLaY」のみ4WD車が設定されていないため、「一番いいやつ全部付き」が欲しいならば、慌てずに4WD車が追加されることを願って待つのも一手かもしれない。


遠藤正賢 ENDO MASAKATSU

自動車・業界ジャーナリスト/編集

愛車
ホンダS2000(2003年式)
趣味
ゲーム
好きな有名人
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