荒れた道や雪国、長距離を走行する人向けのモデルも!
3)日産ノート
3台目は、とにかく安全装備がちゃんとしているクルマが欲しいけど、新車が買えるほどの予算はない、という人にオススメしたいのが、日産ノートです。こちらも2016年式前後の先代モデルが100万円以下で購入できますが、ノートは当時、国産車でいち早く衝突被害軽減ブレーキを搭載したことで話題となりました。
いわゆる「自動ブレーキ」と呼ばれたものですが、低速で走行中に障害物を検知し、衝突の危険があるとクルマが判断したら、警告音でドライバーに注意を促し、それでもドライバーがブレーキを踏まなければ、クルマが自動でブレーキをかけるという機能です。
ちょっとよそ見をしたら前のクルマが急ブレーキを踏んで、本来ならぶつかっていたけどこの装備のおかげで助かった、という例もありました。また、自分のクルマの姿を真上から見たように画面に映してくれる「アラウンドビューモニター」も、今では呼称はメーカーごとに異なるものの、多くのコンパクトカーや軽自動車にまで装備されていますが、この当時はやはりノートが早くから採用していたんです。初心者がとくに起こしがちなうっかりミスと、バックをする際などの死角を無くしてくれるカメラで、かなり運転がラクになると思います。
4)スバル・インプレッサ
4台目は、ちょっと荒れた道をよく走る人や、雪国なので雪道を走ることが多いという初心者には、スバル・インプレッサのAWD。これも2016年式あたりのG4というセダンモデルが100万円以下で手に入ります。
セダンなので最低地上高も130mm程度と、SUVのように道なき道をゆくことは難しいですが、スバルのAWD(常時全輪駆動)はシンメトリカルAWDと言って、水平対向エンジンを核としたパワートレインが、左右対称・一直線にレイアウトされています。
これは4輪がそれぞれしっかりとした接地性を確保することで、配分されたトルクを無駄なく発揮できるという狙いがあります。だから雪道や泥道、大雨や高速カーブなどまで、安心して走ることができるんですね。
5)フォルクスワーゲン・ポロ
5台目は、輸入コンパクトカーで100万円以下となっているフォルクスワーゲン・ポロ。これは通勤などでどうしても長距離走行をしなくてはならず、不安でいっぱいの初心者にぜひ選んで欲しいクルマです。というのは、ポロの生まれ故郷であるドイツには、いまだに一部の区間が速度無制限となっている高速道路があります。そのため、いくらコンパクトカーだろうと、その区間を安心して走ることができないクルマは売れません。
開発段階から、高速域でも安心で、長い距離を快適に走れることというのが、かなり重視されているのです。ドイツだけでなく、フランスやイタリアといった欧州メーカーのコンパクトカーには、一貫してそういった特徴がありますが、なかでもフォルクスワーゲンのモデルはインテリアがシンプルかつ、スイッチなども整然とわかりやすく配置されているので、操作に不慣れな初心者でも扱いやすいのが魅力。
奇抜なデザインや斬新な技術を楽しみたいならフランス車やイタリア車のほうがオススメですが、とにかく使いやすい、乗りやすいほうがいいという人はドイツ車が向いていると思います。
というわけで、免許を取って最初の愛車をなるべくリーズナブルに探している人に、オススメのモデルをご紹介しました。せっかく買うなら、初心者が抱えているいろんな不安を取り除いてくれるクルマの方がいいですよね。
しかも今どきは、新車だと軽自動車ですら、ほとんどのモデルが圏外になってしまう100万円。その予算で購入できるというのも嬉しいところです。今後のカーライフが楽しいものになるのかどうかは、最初が肝心。安心できるクルマを選んで、ドライブを楽しんでくださいね。