若者にはめちゃめちゃ負担! 任意保険を「安く済ませる」ための「クルマ選び」の手段 (2/2ページ)

インプレッサWRX STIは3代目より2代目のほうが保険料が高い!

3)保険料率の低いクルマにする

 任意保険には料率と呼ばれる、カタログや車検証に記されるクルマの型式ごとのクラスがある。料率は簡単に言うと、アイサイトが付いているスバル・インプレッサのような予防安全も含めた安全性が高く、大人しい運転をするユーザーが多いと思われるクルマは低く、事故や盗難が多いスポーツ系や高級車は高く、料率が料金に反映される。なお、保険料率は前述した4つの基本となる保険それぞれが年に1回改定され、登録乗用車は1から17、軽自動車は1から3に区分され、数字が大きいほど料金が高い。

 保険料率で着目したいのは、料金を安くしたいなら料率が低いクルマを探すというのに加え、スポーツ系のなかでもかなり違いがあるということだ。

 駆動方式別に見ていくと、2リッター級のFR車では日産S15シルビアは非常に高い、トヨタ・アルテッツァは比較的安い、トヨタ86はその中間だ。

 FF車からスズキ・スイフトスポーツを挙げると車両保険以外1.6リッターNAエンジンになった2代目モデルが現行モデルより高い。

 4WD車からインプレッサ時代のWRX STIを挙げると、2代目モデルのGDB型は3代目モデルの5ドアハッチバックとなるGRB型より全体的に1.5倍程度高い、といった具合だ。そのため若い人に限らず保険料率もクルマ選びの要素に含めるという考えもあると思う。

 また、保険料率は前述したようにエンジンや排気量などが関係するクルマの型式ごとなので、ほぼ同じ形をしたクルマでもたとえば排気量が違うスズキ・スイフトとスイフトスポーツは別、排気量が同じスズキ・アルトとアルトワークスは同じといったように、多くは書かないが、損する人、得する人がいることも覚えておきたい。

 なお、クルマの任意保険の保険料率は損害保険料率算出機構という機関のWebで確認でき、見てみると意外なことも分かり、なかなか面白い。


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