大ヒットに続いたモデルが多数登場した!
現在大流行のクロスオーバーSUVのように、クルマには当然ながら流行り廃りが存在する。そのため、どこかのメーカーが新たなジャンルでヒット作を飛ばすと、他メーカーも同様のジャンルの車種をリリースするというのは、なかば自然の摂理とも言えるだろう。
しかし、そんな大人気ジャンルに参入したはいいものの、残念ながらヒット作に至らなかった、そんな不幸なモデルをピックアップしたい。
1)トヨタ・カリーナED→三菱エメロード
セダンにもかかわらず、見ためを最優先した低いシルエットのピラーレスハードトップが大流行した80年代後半から1990年代前半。その口火を切ったのがカリーナEDである。
カリーナEDの大ヒット後、マツダ・ペルソナや日産プレセアといったピラーレスハードトップモデルが多数登場したのだが、その最後発とも言えるのが三菱エメロードだった。
ただ登場した92年はすでに全高の低いピラーレスハードトップモデルの人気も下火になりつつあったタイミングであり、当時の三菱はほかにもセダンタイプの車種が多くラインアップされていたことから販売は低迷し、結局96年の終売までの間で2万台に満たない台数しか販売されなかったのである。