走り命! イジり前提! 「割り切り感」が潔すぎる「モータースポーツベース」のナンバー付き市販車3選 (2/2ページ)

最近注目を集めた人気モデルにもモーターベースグレードが存在

3)トヨタGRヤリス RC

 去年もっとも注目されたスポーツモデル、トヨタのGRヤリスにも競技ベースグレード「RC」が用意されている。

 大きな魅力はまず価格。RZハイパフォーマンスが456万円、RZグレードが396万円なのに対し、「RC」の車両本体価格は330万円。

 その代わり、

・ホイールが17インチ(RZ系は18インチ)

・ブレーキが16インチ4ポッドキャリパー(RZ系は18インチ)

・デフがLSDではなくオープンデフ

・エアコン=メーカーオプション設定

・オーディオレス

・予防安全パッケージ=設定なし

・スマートキー=設定なし

 といったものが省かれている。

 モータースポーツでの使用、とくにサーキット走行を考えると、メーカーオプションの「18インチパッケージ」(4万2000円)をチョイスして、タイヤ、ホイール、ブレーキ、サスを一式「RZ」と同じにしておくのがオススメ。それからエアコン(12万円)もマスト!LSDはのちのちRGの機械式か、社外のLSDを入れればOK。そう考えると、この「RC」のコスパはけっこう高い。今のところ限定車ではないのも魅力。

 かつてのセリカGT-FOUR RC(ST185)は、世界で5000台、国内1800台の限定モデルだったので……。

4)その他

 そういえばトヨタの86にもデビュー当時「RC」の設定があった。ホイールも鉄チン(スチール)で、ダッシュボードのパネルもなく、バンパーもタクシーのように未塗装の黒で、199万円というプライスだった。しかしエアコン・オーディオレスで、後付けも不可というワイルドさで、カタログモデルから消えてしまった……。今年登場する次期86/BRZにも「RC」グレードがあればいいのだが!

 またかつては、三菱ランサーエボリューションの「RS」やスバル・インプレッサのWRX STIスペックCなどもあったし、R32の日産スカイラインGT-R NISMO(限定500台)などもあった。

 現行の日産フェアレディZ(Z34)にも1グレードだけ300万円台(397万9800 円)のモデルがあるが、噂の次期モデルでは、もっとスパルタンで安価なモータースポーツベース車がラインアップされることを期待したい。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

愛車
日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
趣味
-
好きな有名人
-

新着情報