マツダはパーティレースの公認車を用意するなど積極的だ
豪華な装備はいらない。シンプルで軽量、なおかつその分安価なモータースポーツベース車両が欲しい!
そうしたリクエストに答えてリリースされた、新車で買える各社のそうしたカタログモデルをピックアップしてみよう。
1)マツダMAZDA2 15MB
まずは車名にモータースポーツベースの略である「MB」がついた、「MAZDA2 15MB」から。ベースはMAZDA2の15Cだが、エンジンはハイオク仕様の別バージョン。圧縮比はレギュラー仕様が12.0なのに対し、15MBは14.0。パワーも6馬力アップの116馬力。ミッションは6速MTオンリーで、最終減速比の違いで1~3速は加速重視のセッティング(15MBは約7%減速比が大きい)。
タイヤ&ホイールは、185/65R15+15インチのアルミだが、これは社外品への交換が前提ともいえる仕様?
シートもスポーツタイプではなく、ベーシックなものだが、運転席ラチェットレバー式シートリフターはついている。これも好きな人はバケットシートやセミバケットに交換すればOK。また、チルト&テレスコピックステアリングも装備。タコメーターがデジタルというのは評価が分かれるところだが、マニュアルエアコンはついているし、ダッシュボードにはセンターディスプレイなどはないけれど、ラジオは聴けるし、USB端子×1 / AUXミニジャックもあるので、快適性だって文句なし。
車は1030kgに収まっているし、車体価格は165万円(消費税込)とお買い得。見た目はスポーツカーには見えないが、ブレーキパッドさえ交換すれば、サーキットだってそのままガンガン走れるので、モータースポーツ入門者には最適の一台。他車のタイムなどを気にすることなく、ドラテクの基礎力を磨くにはピッタリだ。
2)マツダ・ロードスターNR-A
ナンバー付きレース車両によるワンメイクレースとして人気のあるロードスター パーティーレースの公認車両がこのNR-A。
NDロードスターのグレードのひとつで、ビルシュタインのダンパーや大径ブレーキ、トルセンLSD、フロントタワーバーなどが標準装備。オプションで、ロールバーやバケットシート、牽引フックなどの競技用部品が設定されている。
パーティーレースに出場する・しないは別として、スポーツ走行をメインに考えるのなら、はじめからこのNR-Aのようなクルマを購入するのが手っ取り早い。
MAZDA2 15MBやロードスターのNR-Aを設定するところに、マツダの本気、モータースポーツへの愛情が感じられる。車両価格は275万5500円(消費税込)。