クルマをローンで所有すれば乗らなくても1日数千円が必要に……
長い時間、ふたりきりの空間で一緒に過ごせることや、ドアツードアで天候にもあまり左右されずに移動できること、荷物がたくさん積めることなど、ドライブデートの利点はたくさんありますね。春休み中には、学生さんらしき若いカップルがドライブデートを楽しんでいる姿も、あちこちでたくさん見かけました。
ただ、通常の街中デートとはちがって、ドライブデートの場合に問題となってくるのは、意外と費用がかかるということではないでしょうか。現在、10代・20代のカップルでは8割以上が「デートの費用は割り勘」という時代。食事代や映画鑑賞などのアクティビティの費用は割り勘でもわかりやすいですが、ドライブデートになると、ガソリン代、高速代、駐車場代など、そのほかのこまかな費用はどうすればいいのか?
もっと言えば、もし彼(彼女)がレンタカーを借りてくれていたら、その費用も割り勘なの? 彼(彼女)の家の所有車だったら費用はいらない? などなど、乗せてもらう側としてはいろんな疑問が出てくると思います。
そこでまず、クルマそのものの費用感覚を理解するために、自分でクルマを購入した場合、レンタカーで借りた場合、カーシェアに入会して借りた場合の3つの状況で、どれぐらいの費用がかかるのかを比べてみましょう。
1)買う場合
少し古いデータで恐縮ですが、だいたいの参考までにということで、ホンダ先代フィットを買う・借りる・シェアする場合で比較すると、まず買う場合。車両本体価格が約142万円で、60回払い・金利6%のローンを組んだとすると、月々の支払いは約2万7000円です。そこに、毎年の税金や車検、自賠責保険、任意保険、月極駐車場代(全国平均で約8300円)をのせていくと、5年間での支払い総額は約321万円。
これを月々の支払いにすると、約5万3000円にもなります。もちろん、ガソリン代や高速代、洗車代などは入っていません。あなたがドライブデートで乗せてもらう愛車を維持するためには、それだけの費用がかかっているということです。ただ、1日あたりの費用にしてみると、5万3000円を30日で割って、約1800円ということになります。