純正供給などをメインに今でもパーツを作っているところが多い
4)カンパニョーロ
1970年前後には日産の純正もあったのが、カンパニョーロのホイール。カンパニョーロといえば、マグネシウムを使ったものを得意として、非常に軽いのが特徴だった。自転車好きの方には今でも馴染みがあるブランドだが、1933年にカンパニョーロという人物が創業した自転車パーツのメーカーで、自動車用ホイールはあとから手がけたもの。
スーパーカーやフェラーリのF1も採用して一時代を築いた。自動車用は、1981年にテクノマグネシオ社(その後MIM)に分離して、自転車部品専業に戻っている。また同時期にはクロモドラもあって、人気を二分したが、こちらはまだホイールを作っている。
5)フィアム
イタリア製の電子機器メーカーで、フェラーリに純正採用された2連ホーンなどで、日本でも人気を博した。しかも形は大胆なラッパ状で、音色はもちろん、ドレスアップ効果も大きく、憧れの存在だった。現在は日立系となり、バッテリーをメインに扱っているが、ホーンも作っている。
6)ビタローニ
その昔はフェンダー&ドアミラーも憧れの社外ブランドがあったが、イタリア製のビタローニが筆頭格で、流線型のF1カリフォルニアやセブリングなどが人気だった。現在も純正供給を中心としてミラーを作っている。
以上、6つのブランドを振り返ってみたが、OMPやスパルコ、サベルトなどイタリアンブランドはたくさんあるし、もちろん今でも営業を続けているところは多い。その昔は、モモステ、イタボラ、カンパのマグなど、愛称的に縮めたりしてもクルマ好きに好まれたブランドも多く、クルマを買ったら交換するのが定番という時代も長く続いていた。安全面などでそんな時代には戻れないが、懐かしいのは確かだ。