モモステ! イタボラ! カンパ! かつてクルマ好きが熱狂した「イタリアンブランド」6つの現在とは (2/2ページ)

純正供給などをメインに今でもパーツを作っているところが多い

4)カンパニョーロ

 1970年前後には日産の純正もあったのが、カンパニョーロのホイール。カンパニョーロといえば、マグネシウムを使ったものを得意として、非常に軽いのが特徴だった。自転車好きの方には今でも馴染みがあるブランドだが、1933年にカンパニョーロという人物が創業した自転車パーツのメーカーで、自動車用ホイールはあとから手がけたもの。

 スーパーカーやフェラーリのF1も採用して一時代を築いた。自動車用は、1981年にテクノマグネシオ社(その後MIM)に分離して、自転車部品専業に戻っている。また同時期にはクロモドラもあって、人気を二分したが、こちらはまだホイールを作っている。

5)フィアム

 イタリア製の電子機器メーカーで、フェラーリに純正採用された2連ホーンなどで、日本でも人気を博した。しかも形は大胆なラッパ状で、音色はもちろん、ドレスアップ効果も大きく、憧れの存在だった。現在は日立系となり、バッテリーをメインに扱っているが、ホーンも作っている。

6)ビタローニ

 その昔はフェンダー&ドアミラーも憧れの社外ブランドがあったが、イタリア製のビタローニが筆頭格で、流線型のF1カリフォルニアやセブリングなどが人気だった。現在も純正供給を中心としてミラーを作っている。

 以上、6つのブランドを振り返ってみたが、OMPやスパルコ、サベルトなどイタリアンブランドはたくさんあるし、もちろん今でも営業を続けているところは多い。その昔は、モモステ、イタボラ、カンパのマグなど、愛称的に縮めたりしてもクルマ好きに好まれたブランドも多く、クルマを買ったら交換するのが定番という時代も長く続いていた。安全面などでそんな時代には戻れないが、懐かしいのは確かだ。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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フィアット500(ヌウォーバ)/フィアット・プント/その他、バイク6台
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レストア、鉄道模型(9mmナロー)、パンクロック観賞
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