スキール音はトレッドコンパウンドの質によって異なる
旋回中、グリップ限界付近になると発生するスキール音は、厳密に言うとトレッドコンパウンドの質によって異なり、発生速度にも違いが生じる特徴がある。当然、ハイグリップタイプのタイヤのほうが発生速度は高く、エコタイヤのほうが発生速度は低いという傾向がある。
ちなみに、スキール音以外にタイヤにかかわる発生音としては、ロードノイズ(路面状態によって発生するノイズ)、パターンノイズ(トレッドパターンが圧縮する空気によって生じる音)、空洞共鳴音(タイヤは気体を密封する筐体であるため太鼓のような反響音が生じる)、ステアリング操作時に発生する高速転舵音(高周波音)などがあり、これらを総合して静粛性に優れるか否か、という評価のしかたがある。
スキール音は、一般公道走行でこれが発生するのは、旋回速度が速いという意味もあるが、それより車両(タイヤ)のグリップ限界付近(不安定な状態)に達していることに注意したい。スキール音が発生したらアクセルの踏みすぎ。アクセルを少しだけ戻してあげよう。