外部給電に必要な機材の価格のほうが気になる……
また、燃料電池スタック部分に外部給電アウトレットがあるのは、余計な配線不要で、同時にロスをなくすための配慮でもあるそうだ。
さらに、心配性の人は雨の日、ボンネットを開けたままで、MIRAIの心臓部となる燃料電池スタック部分を丸出しにして、電気を外部に給電するなんて、大丈夫かっ!! と思うかもしれないが、ボンネットが雨よけにもなるし、もちろん、トヨタが雨天における使用(水濡れ)についてもその安全性の車両評価をしっかりと行っているから、心配無用である。
むしろ、心配すべきは外部給電に必要な、MIRAIから取り出したDC(直流)電力をAC(交流)に変換するニチコン製のパワームーバー可搬型給電器(V2H)といった別売の機器の価格ではないだろうか。これはPHVやEVの外部給電にも必要不可欠なものだが、なんと約70~80万円もするのである(車両同様、補助金あり)。むしろ、こちらの値段、出費のほうが、ボクなんかはドキドキしたりしてしまう……。
とはいえ一般ユーザーの場合、MIRAIの所有・駐車環境を含め、外部への電力供給は、1500Wまでの照明、省電力の湯沸かしポットなどの家電品が使えるふたつのAC100V/1500Wコンセントだけでも、圧縮水素燃料が入っている限り、十分、とも言えそうだ。
話をまとめると、MIRAIの外部給電アウトレットの位置はほとんど気にしなくていい、ということだ。