この記事をまとめると
■車購入時に使い勝手を念入りにチェックしたつもりでも見逃しやすいポイントがある
■運転のしにくさや燃費の悪さ、日常的な使い勝手は試乗では確認しづらい
■これから買う人たちはしっかりとチェックして納得のいくクルマ選びをして欲しい
ディーラー試乗だけでは分からないこともある!
人生のうちで、家の次に高い買い物だと言われているクルマ。なので皆さん、購入前には候補となる複数台を比較したり、いろいろと調べたりして慎重に検討するという人が多いと思います。それで「よし、これにしよう」と納得して購入したはずが、やっぱり納車されて実際に日常生活のなかで使ってみると、チラホラ出てくるものなんですよね。「え?」というガッカリなポイントが。ディーラーで試乗したり、念入りにチェックしたつもりでも、見逃しているところは残念ながらあるんです。
そこで今回は、購入後に「こんなだと思わなかった」と後悔しがちなポイントをご紹介し、これからクルマの購入を検討している皆さんに役立ててもらえたらと思います。
1)運転しにくい
1つ目は、ディーラーでのチョイ乗り試乗だけではやっぱりわからない、「運転しにくい」というガッカリポイント。とくに、当然運転しやすいだろう、小まわりが利くだろうと思い込んで購入したコンパクトカーやコンパクトミニバン、SUVに多いのですが、狭い路地などで「ぜんぜん曲がらない」と焦るパターン。
そして、流線型のボディ形状のクルマに多い、「バックで車庫入れすると絶対にまっすぐ駐車できない」地獄。これが要注意なのです。とくに4WD車だと、見た目がコンパクトなボディでも予想以上に小まわりが利かない場合がありますので、自宅周辺の道が狭い、よく行くお店の駐車場が停めにくい、という人はいざ納車後に運転してみて「えっ、なにこれ運転しにくい」となってしまうわけです。
こういう後悔をしないためには、ボディサイズに惑わされず、カタログでしっかりと最小回転半径などをチェックし、試乗の際に「車庫入れをしてみてもいいですか?」と試させてもらうことをオススメします。
2)燃費が悪い
2つ目は、思ったより燃費が悪いというガッカリポイント。ハイブリッド車だと、なんでもかんでも燃費がいいはず、と思い込んでしまうかもしれませんが、実際はそうでもありません。カタログにはWLTCモードという規格で計測した燃費が記載されており、以前のJC08モードと比べると実際の燃費に近い数値になっているのですが、それでも本当の実用燃費は皆さんの運転の仕方、走る道路状況、積む荷物や天候などに大きく左右されます。
たとえばハイブリッド車でも、バッテリーの充電がしにくい高速走行ばかりをしていればあまりメリットがないですし、重い荷物を積みっぱなしにしたり、大人数で乗ることが多ければ、そのぶん燃費も悪化してしまいます。カタログ数値が27.0km/Lという燃費だったとしたら、イメージとして「25km/Lくらいはいくんじゃないか?」なんて思って購入する人が多いようですが、なかなかそこまでの数値は出ないのが現実。
市街地メインで使っていたら、20.0km/L越えれば御の字、というのが実際のところではないでしょうか。なので、購入時にはあまりカタログ記載の燃費に期待しすぎず、購入後はなるべくエコドライブを心がけるようにするのがイチバンです。
3)ドリンクホルダーが使いにくい
3つ目は、室内の使い勝手でガッカリすることが多い、ドリンクホルダーが思ったより使いにくいというポイント。缶ジュースやスターバックスのテイクアウトコーヒーなどを持ち込むことが多い人は、大丈夫なことが多いのですが、500ml以上のペットボトルや紙バック飲料、マイボトル派の人は、購入前にしっかり置けるかどうか、チェックが必要です。
たとえばシフトレバーの後方にドリンクホルダーがあると、ペットボトルやマイボトルを置くとシフト操作をする際に腕に当たって邪魔になってしまったり、後席のセンターアームレストのドリンクホルダーにマイボトルを置いたら、ブレーキを踏んだ拍子にゴロンと転がって落ちてしまった、なんてこともあります。後席はドアポケットにしかドリンクホルダーがなくて、スタバなどのカップは置くなとNGマークがついているクルマもたくさんありますので、意外に重要チェック項目なのがドリンクホルダーです。
4)シートアレンジが使えない
4つ目は、ミニバンやSUVでよくありがちなのが、シートアレンジがぜんぜん使えないというガッカリポイント。購入前には、アレもできるコレもできると、シートアレンジの豊富さを説明されて「いいじゃん」と思ってしまったかもしれませんが、購入後に実際に使おうとしたら、操作が複雑すぎて面倒だったり、操作が重すぎて男性じゃないと操作できなかったり、結局はまったく使わなくなったということが多いのです。
シートアレンジの豊富さをウリにするクルマのなかには、シートの座面を薄くしたり、背もたれを小さくしたり、座り心地を犠牲にしてまで実現しているクルマもあるので、「こんなことなら、もっとシンプルなほうでよかったじゃん」と後悔することも。シートアレンジは、事前に自分で操作してみることが大切ですね。