知られざる「消耗品」! 交換イメージがなくとも「寿命」のあるクルマの6つの部分 (2/2ページ)

見落としがちだが重大な危険があるものも存在する

4)エアコン

 50年前ぐらいのカークーラーはモーターが壊れたりして、寿命を迎えているものもある。最近のものは品質も上がっているので繊細ではないが、内部に入っているエバポレーターと呼ばれるラジエーターのような部品や配管の継ぎ目からガス漏れしたり、モーターや制御しているセンサーなどの不具合などが起こることは考えられる。

 また20年ぐらい経つと、ガスは減ってくるので、補充が必要なこともあったりと、完全メンテナンス&トラブルフリーではないのは正直なところだ。

5)燃料ラインなど

 車体の下を覗くと、配管がけっこう走っていることに気がつく。ブレーキ、燃料などだが、これらは細いパイブなだけに、寿命があるかどうか気になるところだ。銅やアルミで作られているので、長い目で見ると寿命はあるし、冬場に融雪剤(塩)が撒かれる地域で使われているクルマは、ボロボロになって最悪の場合破れることも考えられる。

 また設計的な面でタイヤからの泥や雨水などの跳ね上げがかかりやすいクルマも正直ある。いずれにしても見落としがちな部分だけに、車検時などにちゃんとチェックするようにしたい。ただ通すだけを続けてきた車両は、気がつくと悲惨なことになっている例もある。

6)塗装

 塗装というのは樹脂なので、寿命はある。品質は向上しているし、お手入れで延命することも可能だ。それでも永遠にツヤが続くことはなくて、何十年も乗り続けるなら、全塗装する必要は出てくる。

 また最近主流の水性塗料の耐久性について、実際のところはまだわからないことも多いし、メーカーによって塗装のもちが違うのもまた事実ではある。とにかく、コーティング施工やこまめなワックスがけなどが大切となる。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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