「追い越し車線」の利用率が高い! 高速道路の空いている「一番左側の車線」が使われない理由とは (2/2ページ)

車線ごとに速度を指定してはどうか

 これまでの専門家の研究で、高速道路で速度が50km/hを下まわっている時は、第1走行車線を走り続けるのが一番平均速度が高く、クルマの台数も少ないというのがわかっているが、主観的には「第一走行車線=遅い」と感じている人が多いので、つねに追い越し車線側の通行量が多いのだろう。

 こうした問題を解消するにはどうすればいいのか。私案だが、車線ごとに速度を指定するのが一番有効なのではないだろうか。

 まず、高速道路である以上、上り坂を含め、全車80km/h以上で走ることを原則とする。加えて片側2車線の道はMAX120km/h、片側3車線区間はMAX140km/hまで制限速度を引き上げ、第一走行は80~100km/h、第二走行車線は100~120km/h、追い越し車線は120~140km/hといった具合に、くっきり区分けすれば、かなり車線利用率が均等に近づき、渋滞の発生も抑えられると思うのだが!

 現状のように、第1走行車線のクルマはあまりにも遅く、その結果、追いついたクルマがどんどん第2走行車線、追い越し車線に移ってきて、しかも車線間の速度差が小さすぎるというのは、あまりにも合理性を欠いているといわざるを得ないだろう。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

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